警察の交通取締りにノルマがあるって本当? ウワサの真偽と“納得いかない検挙”を避けるために知っておきたいこと
注意すべき危ない取り締まり時期はいつ?
警察内部に存在するノルマを言及するよりも、ノルマはあるものとして対策を考えるほうが建設的と言えるだろう。 交通違反の捏造や法の拡大解釈に対してはドライブレコーダーなどで対策し、不服申立てをして戦う事でしか抗うことはできないが、取り締まりの強化に対してなら対抗手段はなくもない。とはいっても、ドライバーにできることは交通違反をしないように注意することだけだ。 しかし、取り締まりに目的があり、取り締まるのが人間である以上、必ず傾向が現れる。検挙率が高まる時期や時間帯、場所や違反内容に注意することで、より効果的に検挙を回避できるはずだ。 ノルマとは目標量と期限があって初めて拘束力を持つ。短いスパンで見れば、注意すべきは週末や月末だ。ノルマが達成できていない警察官は交通量が増える週末や月末に検挙数を稼ごうとするだろう。 長いスパンでは半年ごとに注意したい時期が来る。公務員のボーナスは6月と12月であるため、評価の締めとなる5月と11月あたりは査定を気にする警察官が検挙数を増やそうと動くかもしれない。 また、年2回の交通安全対策特別交付金は2月~7月に納められた反則金を9月に、8月~1月の反則金が3月に交付される仕組みになっている。 ノルマがあることを前提とするならば、期末となる6月と12月の前後3カ月間ほどは、いわゆる「締め前のかきいれ時」として検挙頻度が高まると思って運転するとよいだろう。 また、検挙される違反の種類にも注目したい。とくに注意したいのはドライバーが最も犯しやすく、警察が検挙しやすい「一時不停止」だ。事実、一時不停止は検挙件数万年トップの交通違反となっている。 検挙数の多さで言えば次点は「速度違反」となる。なかでも多いのは15km/h以上20km/h未満および25km/h以上30km/h未満の速度超過で、これは誰もがつい出してしまう速度だ。 もちろん、それ以外の期間は取り締まりに力を入れないわけではない。 週末の夜は飲酒検問が増えるのは誰もが知るところだ。とくに、お盆や年末年始は飲み会が開催される機会が多いため、警察は当然、飲酒運転への警戒を強める。 もちろん各季節の交通安全期間中は、警察も取り締まりに力を入れる。また、各地域の交通事情に応じて、統計的に事故や違反などが増える時期や時間帯は取り締まり体制を強化することも覚えておこう。
ピーコックブルー
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