「忙しすぎて本が読めない」→3分で終わる「ズルい速読術」を試してみて!
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長/Musashino Valley 代表/LINEヤフーアカデミア 学長であり『1分で話せ』の著者・伊藤羊一氏と、IT批評家で『プロセスエコノミー』の著者・尾原和啓氏の共著、『努力革命』が5月に発売。重版が決定し、ますます話題を集めている。『努力革命』発売記念鼎談、第3弾の今回は、サイバーエージェント常務執行役員CHOの曽山哲人氏と、本書の内容を語り合う。鼎談の模様は、前・中・後編の3回に分けてお届けする。 【画像】「生成AIなんてポンコツじゃん」って思ってる人が今すぐ試すべき質問とは? ● 生成AIの活用で「アナログな努力」は減らせる 尾原和啓氏(以下、尾原):曽山さん、今日はありがとうございます。 曽山哲人氏(以下、曽山):ありがとうございます! よろしくお願いします。 尾原:「生成AIを活用すればアナログな努力を減らせる」と、SNSにポストしてくださいましたが、読んでみていかがでしたか? 曽山:最初は、お二人が『努力革命』でどういうお話をされるのか、わからなかったんです。でも、本の帯が重要でしたね。「『ChatGPT使えねぇ』って舐めてない?」という帯を見て、「僕もちょっと舐めてるかも」って思っちゃったんですよ。
ChatGPTといった生成AIに対するフレンドリーさは持っているけど、使いきっているとは言いきれない感覚がありました。「もっと使いたいな」と思っている中で、帯にそう書いてあったので、「これは何かヒントがあるかも」と思いました。 本の最初に、生成AIの具体的な使い方が提示されていますよね。僕にはそれがすごく大事だったんです。 尾原:本当ですか? 曽山:はい。「まずはざっくり聞いて、そこから噛み砕いていけばいい」と言っていて、思考プロセスについては後半に書いてあるじゃないですか。この本の作り方は、すばらしいなと思いました。 伊藤羊一氏(以下、伊藤):なるほど。 曽山:孫(正義)さんの事例がありましたよね。「孫さんの本の要約をまとめて」とか、「孫さんのキャラクターを想定して、アドバイスを10個くらい書いて」とか。僕はやったことがなかったので、速攻で孫さんの本を要約しました。 尾原:実際にやってみたんですか? 早い! 曽山:やりました。藤田晋(サイバーエージェント代表取締役)の本の要約、さらには曽山哲人の本の要約をしました。僕の本の要約が、ドンズバだったんですよ。「これはすごい!」と思って、感動しました。 毎月、サイバーエージェントグループの人事が100人くらい集まる勉強会があるんです。僕から話をする時間があって、そこでまず、「『努力革命』がおすすめだから全員買ったほうがいい」と言いました。 伊藤:おお。 曽山:今チャットに入れたのは、僕が勉強会でみんなに送ったテキストです。まさに、『努力革命』で学んだことを書いて送ったんです。 まず、「生成AIは才能開花にものすごくプラスになるから、絶対に使ったほうがいいよ」と。「アイデアを出したい・俯瞰力を上げたい・時短したいと考えて困ったら、私はとりあえずAIに聞いているよ」と伝えました。 そして実際の質問例を挙げて、「サイバーエージェントの藤田晋さんの本と、その要約を探して、特に重要な内容を10個教えてください」と聞いたらすごく良かったから、1回やってみてほしいと言いました。 すると、みんな本を買ってくれたんです。 尾原:ありがとうございます。 曽山:僕の本を要約したのが、「ChatGPT-4 omni(オムニ)」のリリース直後だったんですよ。まだ触っていない人がけっこういて、みんなに「本のピックアップ」「本の要約」「アドバイス10個」を見せたら、「これはすごい」「こうやって使うんですね」となりました。生成AIを使う力が、もう一段上がったと思います。ありがとうございます! 尾原:いえいえ。今おっしゃった、「使いきれていない感覚」のお話と「参考としたい人の本を要約してもらって、そこからアドバイスをもらう」お話は、本を書く上で、ものすごくがんばったところです。だから、それぞれについてお話ししたいと思います。