「荒唐無稽の考え」囁かれ続ける大谷翔平の“投手復帰”に米記者が警鐘! 今季中の抜擢案を危惧「危険で、かなり無責任だ」
にわかに話題となり始めている大谷翔平(ドジャース)の“電撃的な起用プラン”がある。それは今シーズン中に投手復帰をするというものだ。 【動画】大谷翔平が驚いた!思わぬハプニング発生に「おお!」の瞬間 昨年9月に右肘側副靭帯にメスを入れた大谷は、打者に専任して今シーズンを過ごしてきた。通常、トミー・ジョン(側副靱帯再建術)に相当する手術を2度実施した投手の復帰には約19か月を要するとされており、実戦復帰は来シーズン以降になると予想されてきた。 実際、大谷も去る8月31日(現地時間)にようやく捕手を座らせてのブルペン投球を始めたばかり。徐々に出力を高めている段階であり、試合で投げるには入念な調整が必要と見られている。 そうした中で「投手・大谷」の復帰が待望されるのは、ドジャース投手陣に故障者や不振に喘ぐ選手が相次いでいるためだ。負ければ終わりのポストシーズンを見据え、苦肉の策で投手復帰の前倒しが囁かれているのだ。 チームを率いるデーブ・ロバーツ監督も積極的ではないにせよ、「ゼロではない」と可能性の排除はしていない。だが、やはり怪我の再発に繋がるリスクを考えれば、今季中の復帰は危険と見る向きが強いのも事実だ。 米野球専門サイト『Fan Sided』のリオール・ランパート記者は「ショウヘイ・オオタニのプレーオフでの登板は荒唐無稽な考えだ」と断言。MLBの公式ネット局『MLB Network』をはじめとする大手メディアが復帰を煽る現状に警鐘を鳴らしている。 「たしかにドジャース投手陣が切羽詰まった状況になれば、思い切った判断は下さなければいけないのかもしれない。しかし、ドジャースが今後10年もの間、いわば『球団の顔』としてオオタニに多額の報酬を支払っていることを考えると、彼の投手としての復帰を急がせるのは行き過ぎだと感じる。ドジャースでの最初シーズンにもかかわらず、周囲が彼を危険にさらすのは、かなり無責任な話だ」 たしかにドジャース投手陣の現状を考えれば、大谷の投手復帰という“ウルトラC級”のアイデアを打ち出したくもなる。しかし、いま復帰を急げば、それだけ故障のリスクも高まり、将来を棒に振る可能性もあるだけに、下すべき判断は明確なように思えるが……。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]