菅家の百人一首「このたびは~」の意味や背景とは?|学問の神様・菅原道真の有名な和歌を解説【百人一首入門】
菅家、ゆかりの地
菅原道真は、京都の北野天満宮や太宰府天満宮と深い縁があります。 ◆北野天満宮 京都市上京区にある北野天満宮は、道真を祀った全国約1万2000社の天満宮、天神社の総本社です。境内には、菅家由来の梅50種約1,500本が植えられており、開花の時期には紅白の梅が咲き誇ります。御本殿の前には、飛梅伝説伝承の御神木があります。 ◆太宰府天満宮 太宰府天満宮は、御祭神 菅原道真公の御墓所の上に築かれており、全国天満宮の総本宮で、学問の神様として広く信仰されています。道真は左遷された太宰府で生涯を閉じ、死後、その人格と業績から神格化されました。 境内には、彼を慕って飛んできたと伝わる「飛梅」があり、特に春には多くの参拝者が訪れます。また、池の形が「心」を象る「心字池」も見どころです。毎年、合格祈願や学業成就を願う多くの参拝者が訪れ、道真の誠実な生き方と学問への情熱が、人々に今も影響を与え続けています。
最後に
菅原道真の和歌には、自然を敬い、誠実に生きる姿勢が刻まれています。シニア世代にとっても、道真の言葉は日々の暮らしに優しさと豊かさを添えるものではないでしょうか。 ※表記の年代と出来事には、諸説あります。 引用・参考図書/ 『日本大百科全書』(小学館) 『全文全訳古語辞典』(小学館) 『原色小倉百人一首』(文英堂) アイキャッチ画像/『百人一首かるた』(提供:嵯峨嵐山文華館) ●執筆/武田さゆり 国家資格キャリアコンサルタント。中学高校国語科教諭、学校図書館司書教諭。現役教員の傍ら、子どもたちが自分らしく生きるためのキャリア教育推進活動を行う。趣味はテニスと読書。 ●構成/京都メディアライン ●協力/嵯峨嵐山文華館 百人一首が生まれた小倉山を背にし、古来景勝地であった嵯峨嵐山に立地するミュージアム。百人一首の歴史を学べる常設展と、年に4回、日本画を中心にした企画展を開催しています。120畳の広々とした畳ギャラリーから眺める、大堰川に臨む景色はまさに日本画の世界のようです。
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