【電気代補助金再開】4人家族で、夏は電気・ガス代で「月2万円」近くかかってしまいます。8月分から政府の“補助”が再開するそうですが、いくら値引きされますか?
毎月の電気代とガス代のうち、夏の時期はエアコン使用などが原因で電気代が高くなってしまう家庭が多いかもしれません。 2024年5月使用分まで行われていた政府の電気・ガス料金の補助政策がいったん終了しましたが、8月から再開されます。本記事では、補助事業再開の大まかな内容解説と、4人家庭ではいくら値引きされるのかをシミュレーションします。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
8月からの補助再開は、どんな内容?
8月から10月まで行われる電気・ガス料金の補助事業は「酷暑乗り切り緊急支援」として行われます。対象となるのは一般家庭と企業の電気(低圧・高圧)料金と都市ガス料金で、プロパンガス(LPガス)を使っている場合は対象から外れます。 自分が契約している電気・ガス会社が、補助事業の対象業者かどうかは、資源エネルギー庁の「電気・ガス料金支援」サイトで検索できます。 電気・ガス会社が、対象となる家庭と企業の利用料金から補助金額を値引きして契約者へ料金を請求するため、利用者は補助を受けるための申請は不要です。 一般家庭で使う電気は「低圧電力契約(50kW未満)」で、今回の補助金額は8月・9月使用分で1kWhあたり4.0円、10月分は2.5円が値引きされます。 都市ガスでの値引き額は8月・9月使用分で1立方メートルあたり17.5円、10月分は10.0円が値引きされます。
4人家族だと、いくら安くなるの?
4人家族で電気代と都市ガスの料金はいくら安くなるのでしょうか。まずは比較のために、それぞれの平均使用量と利用料金の平均額を見ていきましょう。 東京都環境局が平成26年度に実施した「家庭のエネルギー消費動向実態調査」によると、4人家庭での電力使用量の月平均は、戸建住宅436kWh、集合住宅316kwh、ガス使用量は戸建て57立方メートル・集合住宅46立方メートルでした。 総務省統計局「家計調査」による2023年8~10月の電力料金・ガス料金の全国平均は、図表1の通りです。自身の家庭の料金と比較してみてください。 図表1