「神奈川ビジョン」発表 黒岩知事が会見(全文1)状況悪化で「神奈川警戒アラート」
アラート発動基準は東京都の基準に沿っているのか
日本経済新聞:幹事社の日経新聞の宮川です。知事に何点かお願いします。今回、示されました緊急事態宣言解除後の再警戒の指標、アラート発動基準が示されましたが、これは基本的に東京都のロードマップの中で示された基準と沿った内容になっているのかどうか、知事の認識としてはいかがでしょうか。 黒岩:いや、東京都のものに含まれてはいると思いますけども、K値っていう発想ですね。これは神奈川独自のものであります。これは基本的に国の方針ですね、一番最初にお見せしました、赤、黄色、緑といったもの、これに基づいて国の政策が作られているわけでありますけども、緊急事態宣言解除、それはどういう意味があるのかと。それが、実は下がってきたときに、また上がってきたときに、黄色の部分、ここに入るということが構図として示された、これについて知事が判断してくださいと言われたんだけども、どうやって判断するのかといった基準はまったく示されてなかったわけですね。 ですからそれをわれわれは、先ほどご紹介したような形で、黄色に入ったといったことを認識する、皆さんにお知らせするといった基準をお示ししたといったことでありますので、東京都さんのロードマップというのとは、どっかつながるとは思いますけども、われわれは独自のものだというふうに考えています。
1つでも当てはまれば発動するのか
日本経済新聞:分かりました。この警戒アラートの発動基準が1つでも当てはまったら、これが発動するっていう理解なのか、総合的に見てか、その辺りはいかがでしょうか。 黒岩:先ほどの緊急事態宣言解除後の再警戒の指標ですね。ですから警戒アラート発動の基準といったところ、ずっといろんな項目を挙げておりましたけども、K値というのは4日連続で予想曲線から大きく外れた場合といったことでありますが、これだけで判断するわけではなくて、それ以外の新規陽性患者数、感染経路不明者等々、こういったものの数値全体的に、総合的に判断して結論を出すといったことでお考えいただきたいと思います。 日本経済新聞:あと警戒アラートが発動された場合に、実際に社会経済活動が何か制限されるっていうそういう意味があるんでしょうか。 黒岩:先ほどの一番最後のマイルストーンといったもの、これをご覧いただいたら分かると思いますけども、今は神奈川県、この赤のところですね。ですから特定警戒都道府県に指定されて継続されていますから、徹底した外出自粛、そして休業要請を行っております。解除されたらグリーンのところにいきます。外出自粛、休業要請は解除とされますね。それがまた警戒アラート、黄色になったというとどうなるかというと、外出自粛の要請、これが復活してまいります。それとともに事業者に対して警戒を呼び掛けてまいります。 【書き起こし】「神奈川ビジョン」発表 黒岩知事が会見 全文2に続く