能登半島地震発生から5か月 石川県輪島市出身のシナリオライターが見つめる“ふるさと”の今
ただ、仮設住宅はまだ希望者の数に達してはおらず、たとえば、みなし住宅に入られた方は、畑や田んぼで農作業をするために、半壊の家に戻っていらっしゃっている状況です。 どんなに不便であっても、故郷で過ごしたいという気持ちの方がどれほど多くいらっしゃることかと思うと、言葉になりません。 また、長期にわたる避難所生活から、ご自宅に戻られた方も非常に多くおられます。危険であるとわかっていても、家の中に居住スペースをどうにか作って過ごしている状況です。 5月末に完成した東大野の仮設住宅は、まちづくり型の木造住宅。6月の第1週からは入居が始まる予定です。たくさんの人が町野町に戻り、安全な家で新しいコミュニティを形成して過ごせるよう願うばかりです。 MRO北陸放送では、被災地の声を集め続ける藤本さんが見つめる被災地の現状をNEWS DIGで、毎月掲載します。 ------------------------------------------------------------------------------------藤本透 シナリオライター。アプリゲーム『ノラネコと恋の錬金術』メインシナリオライター。『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2』のシナリオ執筆に携わるほか、様々なジャンルでの執筆を手がける。石川県輪島市町野町出身で、石川県を舞台に描かれたアニメ「花咲くいろは」の小説版を執筆。2024年1月1日の能登半島地震発生以降、SNSを通じてふるさとの情報を日々きめ細かく発信している。
北陸放送