「プライム」が Amazon のソーシャルコマース戦略の中核になりつつある理由:メタのアプリ内でAmazonの販売商品が購入可能に
バイウィズプライムの狙い
プライバシーの問題以外に、フルフィルメントもまたあらゆるプラットフォームにとってコマースの核となるものだ。その点で、TikTokは特に苦労しているように思われる。ある代理店の消息筋が米モダンリテールに語ったところでは、動画共有アプリであるTikTokは「フルフィルメントを十分に確立できていない」。実際、今年前半には、いくつかのブランドから、オンボーディングにバグが多く、フルフィルメントパートナーとのあいだに問題があると、問題点を報告されている。 全体を見据えると、Amazonがこれら2つの問題の解決策は1つ、すなわちプライムだと見ていることは明らかだ。以前の発表も、その道を切り開くものだ。Amazonはこの2年間、バイウィズプライム(Buy With Prime)の機能を開放し、ブランドがAmazon以外のプロパティでこのサービスを利用できるようにして、企業のコンバージョンをより容易にしてきた。そして、各企業はこの機能は効果があると語っている。 「非常にスマートで強力なツールだ」と、パターンのバーズリー氏は述べている。実際に、同社のA/Bテストによると、バイウィズプライムボタンを使うことでコンバージョン率が10%から30%上昇したという。 しかし現在のところ、このパートナーシップは、この方法が実際にうまくいくかどうかをたしかめるための小規模なトライアルに思える。「これはAmazonによる厳密にコントロールされたテストで、Amazonが常に主導権を握っている。我々は、参加できる機会がくるのを遠くから見守っている状況だ」とバーズリー氏は述べている。 [原文:Amazon Briefing: How Prime is becoming core to Amazon’s social commerce strategy] Cale Guthrie Weissman(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子) Image via Amazon
編集部