マツダ“11年ぶり”ロータリー搭載車「MX-30」がスゴイ! “全長4.4m”の「2ドアクーペ」ライクな流麗ボディ採用! 「Rotary-EV」の特徴とは?
他のマツダSUVとは一線を画す「MX-30 Rotary-EV」とは?
マツダの「MX-30 Rotary-EV」は、SUV市場で一際異彩を放つ存在として注目を集めています。 11年ぶりにロータリーエンジンが復活を遂げたこのモデルは、他のマツダSUVとは一線を画す独自の技術とデザインを取り入れています。 一体どのような特徴があるのでしょうか。 【画像】「えっ…!」 これがマツダ新型「2ドアスポーツカー」です!(66枚)
ロータリーエンジンはマツダの技術の象徴であり、他メーカーが挑戦を断念した中でも、マツダは開発と改良を重ねてきました。 その成果は初めて量産に成功した「コスモスポーツ」や、スポーツカー「RX-7」「RX-8」において輝かしい成果を収めています。 このエンジンの特徴は小型・軽量ながらも高出力を実現している点です。 また、独特の回転音と振動の少なさがドライバーの心を掴んでいます。 しかし、環境規制が厳しくなる中、2012年にRX-8の生産終了と共に一時はロータリーエンジンが姿を消しました。 それから10年以上経ち、2023年11月にMX-30 Rotary-EVの「レンジエクステンダー」として復活。 このロータリーエンジンはクルマを直接動かすのではなく、発電機として利用する形で搭載されています。 これにより、普段の短距離走行には電気のみを使用し、長距離走行時にロータリーエンジンが発電してバッテリーを充電する仕組みです。 この二重の利便性により、日常の街乗りから長距離ドライブまで幅広く対応し、ユーザーの走行スタイルに合わせた快適な移動を実現しています。 そんなMX-30 Rotary-EVが他のマツダSUVと異なるもう1つのポイントは、観音開きの「フリースタイルドア」を採用している点です。 このドア構造は、前後のドアが逆方向に開くため乗り降りがしやすく、後部座席へのアクセスも快適です。 マツダでは「人とクルマの調和」をテーマに、デザインの自由度と利便性を両立させたドアとして開発されたといいます。 この観音開きドアにより、乗り降りの際の利便性が増し、乗員同士のコミュニケーションもよりスムーズになります。 また、このフリースタイルドアはMX-30の全長4395mm×全幅1795mm×全高1595mmと比較的コンパクトかつ流麗なボディラインを際立たせ、独自のデザインがSUVとしての個性を一層際立たせています。 なおBEVモデルや、ガソリンモデルのMX-30にもフリースタイルドアが採用されています。 内装についても、ブラック、ブラウン、ホワイトのカラーバリエーションを揃え、シックでありながらスタイリッシュな空間を演出。 リラックスしたドライブ時間を提供し、所有する喜びも満たしてくれる車内設計となっています。 MX-30 Rotary-EVのパワートレインは、発電用のロータリーエンジンと17.8kWhのリチウムイオンバッテリー、50リッターの燃料タンクを組み合わせたシリーズ式プラグインハイブリッドシステムです。 このシステムによってEVとしての走行距離は最大107kmに達し、長距離ドライブでもロータリーエンジンがバッテリーを充電してくれるため、充電切れの心配が減ります。 走行モードに関しては、EVモード、ノーマルモード、チャージモードの3つの走行モードを搭載し、多様なドライブシーンに対応します。 普段はEVモードで静かに移動し、長距離走行が必要なときはチャージモードに切り替えることで、ロータリーエンジンが発電を担い、安定した走行をサポートします。 さらに、普通充電と急速充電の両方に対応し、アウトドアや災害時に便利な1500Wの給電機能も備えています。 安全性にも配慮が行き届いており、先進的な安全装備が多数搭載されています。 例えば、スマート・ブレーキ・サポートや前側方接近車両検知など、ドライバーの安心感を高める機能が充実しています。これらにより、安全面でも優れたSUVとして評価されています。 価格(消費税込)は435万6000円から494万2300円です。 ロータリーエンジンによる独自性と観音開きドアを持つMX-30 Rotary-EVは、SUV市場の中でも特異な価値を提供する1台といえるでしょう。
くるまのニュース編集部