【ミャンマー】燃油消費のカード管理開始、先週は価格低下
ミャンマー軍事政権は燃油の消費量管理に向けた「スマート燃油カード」を導入する。燃油を購入した車両の情報を把握することで、輸入から各地への輸送までの統制に役立てる。ミャンマー燃料輸入・備蓄・販売監督委員会は4日、最大都市ヤンゴンにおける燃油の販売価格を軒並み引き下げた。 5日付国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーによると、スマート燃油カードでナンバープレートに記載された自動車登録番号、車種、購入した油種と量を記録。決済機能はない。まずはヤンゴン、第2都市マンダレー、首都ネピドーに導入するとしているが、具体的な日程は明らかにしていない。 軍政は外貨の流出を防ぐため燃油の輸入量や販売価格を統制してきたが、燃料不足で車両の長蛇の列ができる事態が散発。燃料不足を受けて転売行為も横行しており、カード管理により安定化を図ろうとしているもようだ。 ヤンゴンにおける4日の価格は◇レギュラーガソリン「RON92」(オクタン価92)=前日比5.7%安の1リットル2,955チャット(約135円)◇ハイオク「RON95」(オクタン価95)=4.3%安の3,150チャット◇軽油=0.6%安の2,570チャット◇プレミアム軽油=1.2%安の3,190チャット――。レギュラーの卸売参考価格は5.9%安の2,799チャットとなった。