【2025年度大学入試】最新動向と推薦入試(年内入試)のポイントは?
年内入試成功のカギを握るのは「探究」!?
年内入試では、面接や小論文、教科試験、志望理由書提出、グループディスカッションなどが課されます。 ベネッセが年内入試実施大学に向けて行ったアンケート*では、「面接」の結果を重視する大学が多くみられました。 また、難関大になるほど小論文を課す大学が増える傾向も見られます。 *「学校推薦型・総合型選抜に関するアンケート」(2023年10月~12月実施)より。回答件数591件(国公立大131件、私立大460件)。 では、面接や志望理由書で何を語れば年内入試成功につながりやすいのでしょうか? 各大学への調査によってわかってきたのは、「どれだけ明確に志望動機を語れるか」です。 年内入試というと、保護者のかたは「コンクールでの受賞歴や部活の大会実績、海外留学など目を引く経験がないと難しいのでは?」と思われるかもしれません。 しかし本当に重要なのは、「挑戦する過程でどんな学びを得られたか」を自分の言葉で語る力です。 ベネッセでは「自らの経験から学んだことをもとに練り上げた志望動機」を「マイ・ストーリー」と呼んでいます。 この「マイ・ストーリー」を語る力を高めるのに役立つと考えられるのが、高校の授業で実施されている「総合的な探究の時間」(以下、探究)の授業です。 「探究」は、生徒が自分自身の興味・関心に基づいて自ら課題を設定し、情報収集や整理・分析、まとめ・発表を経て、新たに生まれた課題を探究していくサイクルで進められます。 このプロセスは、生徒が自身の経験から得たことをもとに考え、「マイ・ストーリー」をつくり上げる過程と共通している面があります。 各大学でも探究活動に注目し、探究を通じて高校生のポテンシャルを評価する動きが見られます。 年内入試においても、探究活動の内容を重視して合否を決めるスタイルが、国公立大・私立大問わず増加しています。 年内入試へのチャレンジも視野に入れて、高校1・2年生のお子さまに、探究活動に力を入れて取り組むことをアドバイスしてあげてはいかがでしょうか?