検事自殺“原因は長時間労働やパワハラ”国提訴の裁判始まる 遺族「よりよい組織になって」
日テレNEWS NNN
広島地検の男性検事が自殺したのは長時間労働や上司からのパワーハラスメントが原因だったとして、遺族が国を訴えた裁判が始まりました。 この裁判は、2019年12月、広島地検公判部に勤務していた男性検事の自殺をめぐり、長時間労働や上司から「修習生以下だ」などと侮辱的な叱責を受けたことが原因だとして、遺族が国に対しおよそ1億7000万円の損害賠償を求めたものです。 19日に東京地裁で第1回口頭弁論が行われ、原告側は国に対し、「男性検事の心身の健康を損なうことがないよう注意する義務を怠った」とした上で、「上司の不当なハラスメントを認識していたにもかかわらず、組織的なフォローを行わず、職場環境の悪化を放置した」と主張しました。 亡くなった検事の父親 「子どもが希望を持って入った職場が今回のことを機にまた、よりよい組織になってもらう要素になっていただければ」 国側は、答弁を留保しています。