自民党が党大会を開催(全文1)谷垣氏「全国からの励ましに心から御礼申し上げたい」
谷垣前総裁「東京パラを機に、バリアフリーの前進を心から祈っている」
小林:さて、ここで本日は特別にごあいさつをお願いした方がいらっしゃっております。一昨年、不慮の事故に遭われながら厳しいリハビリを乗り越えて、昨年元気なお姿をお見せになられた、谷垣禎一元総裁でございます。皆さま盛大な拍手でお迎えください。 谷垣:ありがとうございます。全国からお集まりの党員・党友の皆さん、今日は大変ご苦労様でございます。ただ今ご紹介をいただきました谷垣禎一でございます。ありがとうございます。今日は、ごあいさつの時間をいただきまして、安倍総裁、二階幹事長をはじめ、党の執行部の皆さんに心から御礼を申し上げたいと思います。 今ご紹介をいただきましたように、3年前の夏、私の不注意から頸髄を損傷するという大けがを負いまして、当時は幹事長の仕事を仰せつかっておりましたのに、突然仕事ができなくなるということで、党に大変ご迷惑をお掛けしたことを何よりもまず、おわびを申し上げたい、このように思っております。そして私も政治を引退する決意をいたしたわけでございますが、それから以後、リハビリ、これに対しまして私が世話になりました選挙区の方々だけではなく、全国の党員・党友の皆さまから大変なお励ましをいただきました。本当にありがたく存じました、このことを、この機会に心から御礼申し上げたいと思います。ありがとうございます。 私が今、楽しみにしておりますのは、来年の東京オリンピック・パラリンピック、なかんずくパラリンピックでございます。私がこのけがをするまでは、私自身も障害、障害者、こういうのはもう皆さんおしなべて障害者だというような漠然とした意識しか持っておりませんでした。しかし自分が障害を負いますと、障害っていうのは1人1人によって抱えている課題が全部違うんだなということを今、感じております。ですから来年のパラリンピックのときに、パラアスリートの方々が、それぞれの課題をどう乗り越えられて、どう勇気を振り絞って、そして、あの大会に挑戦をされるのか、ぜひ拝見をしたいという思いでいっぱいでございます。きっとそれが私にも勇気を与えてくださる、こんなふうに思っておりまして、来年を機会にバリアフリーということがさらに大きく前進するように心から祈っている次第でございます。 しかしその前に、申すまでもございません、今年は今上陛下がご退位になり、そして皇太子殿下が新たな天皇にご即位になる、そういう時代が変わっていく年でございます。折しも私がもう申し上げるまでもございません。世界のどこを見ましても大きな変動に見舞われております。わが国はその中で、やはり新しい道を切り開いていかなければならないと思います。そして、わが国が新しい道を切り開いていくのは、やはり自由民主党が今までの経験と、そして国民の間にどれだけ根を下ろせるかということに、さらに精進をして、安定した政治をつくっていくことでないか、病床におりながら、そのことをつくづく感じている毎日でございます。 何よりも今年は統一地方選挙、そして参議院選挙の年でございます。今日お集まりの党員・党友の皆さま方が、どうぞそれぞれの地域で先頭に立っていただいて、この選挙に勝利をして、安倍総理、そして二階幹事長の下で結集して安定した政治をつくっていただけますように、心からお願いを申し上げまして私のごあいさつといたします。どうも、ありがとうございました。 小林:ありがとうございます。谷垣先生、本日は本当にありがとうございました。 谷垣:ありがとうございました。 小林:ここで谷垣先生にわれわれからの感謝を込めて花束を贈呈したいと思います。贈呈いただくのは稲田朋美党大会実行委員長です。 谷垣:どうも、稲田さん、ありがとうございます。ありがとうございました。どうも皆さん、ありがとうございました。 小林:谷垣先生には引き続きわれわれを大所高所からご指導いただきたいと願っております。いま一度盛大な拍手をお送りください。 谷垣:ありがとうございました。ありがとうございました。