部屋を探したい時にそばにいられたら。 女性の視点で価値を創造: CHINTAI が作り出す新しいコミュニケーションの形
営業面でも数字をけん引
DD:数字の変化はいかがでしょうか。 工藤:営業的に数字を上げるメディアに育っています。弊社のビジネスにおけるお客さまは、部屋探しユーザーはもちろんのこと物件を取り扱っている不動産各社です。 当社が運営する物件検索サイトに不動産会社が所持している物件情報を掲載してくれることが、基本的な売り上げであり、「Woman.CHINTAI」に掲載を希望されるお客さま(不動産会社)が増えています。不動産会社からは「『Woman.CHINTAI』から問い合わせのあったお客さま(ユーザー)は成約率が高い」という評価もいただいており、新規契約や、契約継続のきっかけに繋がるケースも増えてきました。 DD:成約率が高いということは、やはりユーザーのインサイトに合った探し方ができているということでしょうか。 工藤:担当である私がユーザー目線に立ち、どのような動線が使いやすいか、トライ&エラーを繰り返しながら組み立てていきました。ユーザビリティにはかなりこだわったので、母体の「CHINTAIネット」と比較しても、コンバージョンが高いという結果が出ています。 DD:「Woman.CHINTAI」といえば、インパクトのあるインスタグラム(@woman.chintai)も話題になりましたよね。 工藤:今でこそ数字は順調に推移していますが、サイト立ち上げ当初は、思うように集客できないという課題がありました。当時、私自身がインスタグラムから情報収集していることに気づき、「Woman.CHINTAI」でもインスタグラムの公式アカウントを立ち上げることにしました。 クリエイティブは街を女性に擬人化したイラスト。1枚の画像に街のプロフィールやおすすめのお店Best3など情報を詰め込んで、その街に住んでいそうな女の子のファッションやライフスタイルをイラストで表現したビジュアルは、かなり反響をいただきました。 当時はまだ、企業がインスタグラムを公式で運用するケースがそんなに多くなかったこともあり、成功例として取り上げていただくなど話題になったことも功を奏して、開始2週間でフォロワーが5000人を超え、4カ月で1万人、1年で6万人近くまで増えました。 SNSからの流入も本家「CHINTAIネット」と比較しても断然多いという結果が出ています。SEOでも「女性/ひとり暮らし」という検索数はかなり多かったので、そこから来ていただいた部分もあったと思います。 DD:やはり「女性のひとり暮らし」に絞ったことが勝ち筋だったのでしょうか。 工藤:競合のなかではそこにターゲットを絞ったところはなかったので、それはひとつ強みになっていると自負しています。立ち上げから約2年で社内でも注目されて、「Woman.CHINTAI」を訴求するCMを作ってもらえるまでになりました。 ですが、ひとり暮らしをする女性が、かならず「Woman.CHINTAI」だけで物件を探しているわけではありません。やはりサービスへのファン獲得が重要だと考えました。