“中0日”で2大陸でプレー! 異例の抜擢を受けた南野拓実に仏メディアも脱帽「ミナミノの驚くべき旅だった」
日本代表FWが指揮官も唸るタフさを発揮した。 現地時間2月4日に行われたリーグ・アン第20節で、本拠地でル・アーブルと対戦したモナコは1-1と引き分けた。 【動画】南野拓実、絶好調! モナコ公式が厳選した好プレー集を見る この試合で大きなサプライズを提供したのが、モナコに所属する南野拓実だった。前日にアジアカップ準々決勝イラン戦(1-2)で67分から途中出場していた日本代表FWは、“中0日”の状況で、チームに即合流。なんと71分からピッチに立ったのである。 時間にしておよそ23時間30分。その間にアジアとヨーロッパでプレーすることになった南野は、83分にスルーパスからエリア右へ抜け出し、決定機を演出するなど奮闘。疲れ知らずのパフォーマンスを披露した。 フランスのサッカー専門メディア『Actu Foot』が「ミナミノ昨日の午後3時ごろ(フランス時間)、アジア杯に出場。翌日の日曜午後2時30分のル・アーブル戦でモナコに復帰する」と驚きをもって伝えたほどの異例の抜擢。その舞台裏を他でもないモナコのアディ・ヒュッター監督は、クラブ公式サイトでこう語っている。 「ベンチに攻撃的な選手が少なかったのはあった。ルーカス・ミハルもいたが、彼はとても若い。我々はタクミと話をしたが、彼は試合のメンバーに入りたいと言っていて、そこにいたんだ。今朝到着したんだよ。本当に遅かったけどね(笑)」 志願の出場でチームに貢献した29歳には、フランス・メディアも驚きを隠さない。サッカー専門サイト『French Football Weekly』は「タクミ・ミナミノにとって驚くべき旅だった。彼はアジアカップで日本代表が敗北するやいなや、飛行機に飛び乗ってモナコに舞い戻った。そして、日曜正午のル・アーブル戦でメンバー入りし、なんとピッチにも立った」 アジアカップで味わった悔しさを払拭しようと奔走した。そんな南野の姿に賛辞は送られ続けている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]