沖縄発・180cmのスタイリッシュボディで世界戦金メダル 躍進の裏には友との絆あり
東京・有明コロシアムにて開催された「IFBB世界フィットネス選手権」及び「IFBB男子ワールドカップ」(12月17日~19日)。世界各国からコンテスト選手が集い、激戦が繰り広げられる中、メンズフィジーク179cm超級で沖縄出身のフィジーク戦士・玻座真陸が優勝を飾った。 【フォト】世界で輝いた玻座真のスタイリッシュボディ
国際大会は初めてであり、不安もあったと振り返る。そんな中で勇気を与えたのが、トレーニングを通じてつながる友の存在だ。“筋トレアナウンサー”こと齋藤慎太郎は、今シーズン8月開催の東京選手権、9月のオールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップスにともに出場した大学時代からの友人。今大会にも応援に駆け付け、世界に挑む玻座真を鼓舞した。 「終わったあとにも『感動したよ!おめでとう!』と言ってくれてうれしかったです。僕の出番は遅い時間だったのに、仕事も忙しい中で来てくれたので本当に感謝です」 今年、FWJ(Fitness World Japan)からJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の大会に初挑戦し、初年度でオールジャパン選手権準Vを射止めた玻座真。その上でのワールドカップ優勝は順風満帆な歩みと言えるだろう。そんな中でも満足せず、つねに上を目指す姿勢はさらなる可能性を感じさせた。 「大会の結果としては満足いくものだったんですけど、自分の体には全然満足がいっていないです。鈴木雅コーチにもアドバイスをもらったのですが、一番は背中ですね。とくに下部をもっと発達させればフィジーク選手としてもっと完成させられると言っていただいたので、取り組んでいきます。2025年はオールジャパンで1位を獲れるように。それが一番の目標ですね」 競技者としての肉体美の追求、そして筋トレを通じて生まれる人との絆。フィットネスでダブルの喜びを噛みしめる玻座真は、これからも己が信じる道を進んでいく。
取材・文/森本雄大 写真/木村雄大