高橋洋一氏は「たくさんいる」と指摘…選挙出口調査で「ウソをついた」と主張する人の心理
「出口調査」といえば、選挙の当落を予想すべく、各マスコミが投票所に調査員を派遣して行うデータの収集行為のこと。今回の衆議院選挙でも多数の投票所に調査員が派遣されるだろうが、嘉悦大教授の高橋洋一氏が21日、ラジオ番組「垣花正 あなたとハッピー!」(ニッポン放送)で、出口調査に対する自説を披露した。 【写真】「衆議院解散」NHKテロップがXで「ド迫力」と話題! 「パチンコですか?」の声も 高橋氏は出口調査について以前は、「正しいと思われていた」と評価。しかし、「最近は“マスコミの〇〇です”って言って出口調査って言うと、わざとウソつく人がすごく多くなった」と指摘。その原因として、「要はマスコミが信用されてないということ」と指摘したのだ。この発言はあくまで高橋氏の自説だが、X(旧ツイッター)を見ると、確かに、「出口調査でうそをついた」というツイートが少なからずある。 これらの投稿の特徴を知るべく、直近の国政選挙(第26回参議院選挙)が行われた2022年7月10日から前のXの投稿を調べてみると、確かに、《出口調査ではウソついてくる》と、今から投票に出かけると明かしながらの投稿や、《出口調査、数回くらいしか受けたことないけど全部ウソついてる》といった声が上がっていた。 ■2017年の衆院選ですでに《ウソ書いて出した》との声が また、このような投稿がいつ頃から出ていたかだが、少なくとも、まだ平成だった2017年10月22日に行われた第48回衆議院選挙については、確かに《自分も投票所に出口調査きてたからこたえたケド、ウソ書いて出した》といった声が出ていた。 さらに、理由を併せて投稿している例としては、《「秘密投票」 秘密にするのは義務だと私も思います。この不気味さこそが大切だと思います。なので出口調査なんてウソを言っても良いと思ってます》と、自らの信念を披露するものや、《みんなで出口調査はウソつけば楽しいかもね。出口調査で本当のことを答える義務なんかないよね》といったいろいろなものがあるが、これらの投稿を行っている人はどのような性格の持ち主なのだろうか。 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、「あくまでも自分の体感だが、特定のクラスターの中では3人に1人ぐらいが『ウソをついてきた』という話で盛り上がっていたことがある」と語る。 「主にXの陰謀論界隈では、『出口調査でウソをついてきた』という話題で盛り上がることが、近年見られます。論調としては『選挙結果はディープステートがすでに決めているから、出口調査にまともに答えても仕方がないのでウソをついた』といった具合にです」 ■「ウソがつけてそれを報告できる人は、ほんの一握りなのでは」 陰謀論は関係なく、マスコミが嫌いであるがゆえに、「かく乱させてやれ」といった意図でウソをついている者も多いのではないだろうか。実際、Xには《もうみんな出口調査で正直に答えすぎ。ウソついてマスゴミをギャフンと言わせたかった》という投稿があったが、井上氏は「なきしもあらずだが、非常に少ないのではないか」と語る。 「出口調査に出くわした方の感想なのですが、『非常にびっくりした』というものがほとんどでした。恐らく、その状況でウソをつける方は少ないのではないでしょうか。その一方で、ウソをつこうという信念を抱いて投票所に行っても、そこで出口調査に出会う確率の方が低いですから、そのような意思を持って投票所に行き、目論見通りウソをつくことが出来てそれを報告できる人は、ほんの一握りなのではないでしょうか」 併せて井上氏は、目論見通りにはならなかったものの、「マスコミをかく乱させてやれ」という思いで「出口調査でウソをついてきた」とウソをついている者がいると考えた方が自然ではないかとも指摘した。 どのような信念で行っているかまではさすがに調べようもないが、「出口調査でウソをついてきた」と報告している者は相当なひねくれものである可能性は高そうだ。 ◇ ◇ ◇ 「投票整理券が届かないから期日前投票が出来ない」という声が相次いでいる。●関連記事【もっと読む】衆院選ラストサンデーなのに《投票所入場整理券が来ない》の声が続出 なくても期日前投票は可能…では、期日前投票は投票整理券がなくても出来るという事実について伝えている。