11月22日は「韓国キムチの日」!意外な理由とアレンジ色々
11月22日は韓国キムチの日なんですって!知ってました? 韓国では2020年、日本でも2023年に「韓国キムチの日」として記念日登録され、韓国ソウルではその日に合わせてお祭りを開催し盛り上がっているのだそう。 【画像でチェック】豚肉と辛ラーメンが絶妙にマッチ!「デジポックム辛ラーメン」 香辛料と海産物で味付けして発酵させた韓国式の野菜貯蔵食「キムチ」。 韓国の食卓に欠かせない家庭料理ですが、日本でも焼肉やご飯のお供として多くの人に好まれていますよね。日本のキムチは浅漬けの製法で作られているものも多いですが、本場韓国のキムチはしっかり発酵させたものが基本だそう。その発酵が濃厚なうまみと酸味になっているんですね。 また、キムチには乳酸菌やカプサイシンのほか食物繊維、ビタミンB群、ビタミンC、β-カロテンなどの栄養素も多く含まれています。 ■11月22日は韓国キムチの日 なぜ11月22日が韓国キムチの日かというと、「キムチの原料の一つ一つ(11)が集まって22種(22)以上の様々な効能がある」という意味が込められているのと、ちょうど韓国で「キムジャン」が始まる時期とも重なるためだそう。 「キムジャン」とはユネスコの世界無形文化遺産にも登録されている、長い冬に備えての韓国キムチ作りと分かち合いの文化のこと。キムジャンに適しているのは最低気温が0℃以下であり平均気温が4℃以下の日が続いている頃で、11月末~12月初旬辺りの時期に年一回行われるのだとか。一度に大量のキムチを漬けるのはなかなか大変ですね…! 白菜キムチが有名ですが、大根やきゅうりなど様々な野菜で、漬け方も地域や季節、家庭ごとにも違いがありキムチの種類は200種を越えるのだそう。 キムチというと辛いものを想像しますが北の方は薄味で辛さも控えめなものもあるそうで、日本の味噌汁のような家庭の味を象徴するものなんですね。調味料の種類や配合・熟成方法にこだわった自分だけのキムチを追求するのも楽しそう! ■辛ラーメンでお馴染みの農心さんに聞いてみました! 韓国を代表するインスタント袋麺である「辛ラーメン」でお馴染みの農心さんがキムチの日にかけて、10月に「辛ラーメンキムチレシピコンテスト」を実施! 手軽においしく食べらえるワザがたくさんInstagramにアップされています。 というわけで、農心ジャパン マーケティング部の三浦さんにコンテスト開催理由と辛ラ―メン×キムチのおすすめレシピを聞いてみました。 ――今回、辛ラーメン×キムチレシピコンテストを開催した理由を教えてください。 三浦さん:辛ラーメンを良く食べている人に多く見られる傾向とニーズとして「誰かと一緒に食べる」ということがあります。 SNSでも「夫婦で食べる」「彼氏が作ってくれる」「作ってあげたいレシピ」などのコンテンツが多くあり、そのイメージが『11/22 いい夫婦の日』を連想させました。 この日は「韓国キムチの日」でもあるので、日韓記念日を合わせた「辛ラーメンとキムチ」のレシピコンテストを実施しました。審査員はお2人で料理家をされているぐっち夫婦にお願いしました。 ――辛ラーメン×キムチのおすすめレシピを教えてください! 三浦さん:「デジポックム辛ラーメン」ですね。 本場のようにキムチを焼いて甘味をだすのがポイントで、韓国キムチを使うのがおすすめです。 韓国ファンは「ネギキムチのせチャパゲティ」がいいのではないでしょうか。 韓国では「チャパゲティにはネギキムチ」というように定番の組み合わせになっています。シャキシャキしたネギの歯ごたえがチャパゲティとベストマッチなレシピです。 ■【農心さんおすすめレシピ1】デジポックム(豚肉炒め)と辛ラーメンが絶妙にマッチ! 「デジポックム辛ラーメン」 【材料(1人前)】 辛ラーメン…1袋 豚バラ肉の厚切り(焼き肉用)…100g 韓国キムチ…60g 豆もやし…50g ニラ…10g 塩、こしょう…各少々 胡麻油…大さじ1 A ・しょうゆ…小さじ1 ・酒…小さじ2 ・砂糖…ふたつまみ ・白炒りごま…適量 【作り方】 1 豚肉は5~6cm幅に切り、塩、こしょうをふる。ニラは4cm幅に切る。 2 フライパンに胡麻油を入れ中火で熱し、豚肉を入れて焼く。焼き色がついたら、豆もやしを加えてさっと炒める。 3 豆もやしに火が入ってきたら、フライパンの中央を開け、キムチを入れて焼き付ける。 4 キムチが焼けてきたらA、ニラを加えてさっと炒める。 5 別の鍋で「辛ラーメン」を裏面のパッケージ通りに作る。 6 出来上がった「辛ラーメン」を器に盛り、その上に4をのせる。白炒りごまをふる。 ※ポイント 大きめにカットした豚肉を合わせてボリューム満点。キムチと野菜を炒めてからのせることで、ジューシーで辛味のある豊かな風味が辛ラーメンに加わります。 ■【農心さんおすすめレシピ2】やみつき必至!クセになる旨さ! 「ネギキムチのせチャパゲティ」 【材料(1人前)】 チャパゲティ…1袋 卵黄…1個分 白炒りごま…適量 <ネギキムチ(作りやすい分量)> 青ネギ…100g A ・にんにくのすりおろし…1片分 ・しょうがのすりおろし…1片分 ・韓国唐辛子粉…大さじ1 ・コチュジャン…大さじ1/2 ・しょうゆ…大さじ1/2 ・砂糖…小さじ1 ・ごま油…大さじ1 【作り方】 1 ネギキムチを作る。青ネギの根元を切り落とし、4~5cm幅に切る。 2 ボウルにAを入れ混ぜる。1を加え、全体が均一になるまでざっと和える。 3 チャパゲティを裏面のパッケージ通りに作って皿に盛る。 4 仕上がりに2のネギキムチを適量(40gほど)のせ、中央に卵黄を落とし、周りに白炒りごまを振る。 ※ポイント ネギキムチの辛味や調味料の味わいがよく、卵黄を加えることで全体にアクセントとまろやかさが加わり、チャパゲティの美味しさがより引き立ちます。 せっかくなので韓国キムチをお家で漬けてみたい…という方のためにレシピをご紹介! ■【韓国人オッパ セミさんのおすすめレシピ】自分でも漬けてみたいあなたに 「白菜キムチ」と「大根のキムチ」 魅力がいっぱいのキムチ。アレンジも楽しいけれど自分でも韓国キムチを漬けてみたい!と言う人に向けて、韓国料理レシピを紹介する人気SNSアカウント「セミ 韓国人夫の韓国料理」の、韓国人オッパ セミさんに日本でも漬けられるおすすめ韓国キムチレシピを聞いてみました! ■白菜1/2株でOK! 気軽に作れる本格キムチ 「白菜キムチ」 【材料(作りやすい分量)】 白菜…小1/2株(約750g)〈ざく切り〉 A ・いわし昆布だし汁…1/2カップ ・もち粉…大さじ1 B ・玉ねぎ…1/4個〈4等分に切る〉 ・大根…100g〈5mm厚さのいちょう切り〉 ・長ねぎ…5cm〈2~3等分に切る〉 ・おろしにんにく…大さじ2 ・りんごジュース(果汁100%)…1/2カップ ・いわしエキス…大さじ2 ・アミの塩辛…大さじ1 ・おろししょうが…大さじ1/2 C ・大根…100g〈せん切り〉 ・万能ねぎ…5本〈3cm長さに切る〉 ・粉唐辛子(粗)…大さじ4 ・砂糖…大さじ1 粗塩…大さじ2 【作り方】 1 ボウルに水2カップ、粗塩大さじ2を入れて混ぜ、白菜を加えて室温で約6時間漬ける。洗って水けをきる(白菜が食べられないくらい塩辛いときは、もう一度水で軽く洗う)。 2 小鍋にAを入れて泡立て器で混ぜて溶かし、中火でひと煮立ちさせてさます。 3 ミキサーにBを入れてかくはんし、ボウルに移し、2、Cを加えて混ぜる。1を加えてよく混ぜ、保存容器に入れ、ラップをかけてふたをする。室温に春夏秋は約1日、冬は2日おいて発酵させ、冷蔵室で保存する。 ◇食材・調味料がない時は… ・もち粉 → やや発酵しにくいですが、薄力粉大さじ1でOK! ・いわし昆布だし汁 → 水1/2カップ+いりこダシダ(または牛肉ダシダか和風だしの素)小さじ1でOK! ・いわしエキス → ナンプラー大さじ2でOK! ・アミの塩辛 → いわしエキスかナンプラー大さじ1でOK! ■辛さと甘さがほどよいバランスで、食べだしたら止まらない! 「大根のキムチ」 【材料(作りやすい分量)】 大根…1本(約1kg)〈1.5~2cm角に切る〉 万能ねぎ…5本〈3cm長さに切る〉 炭酸水(加糖タイプ)…1/2カップ 粉唐辛子(粗)…大さじ3 A ・薄力粉…大さじ1 ・水…1カップ B ・玉ねぎ…1/2個〈4等分に切る〉 ・りんごジュース(果汁100%)…1/2カップ ・乳酸菌飲料…1本(約65ml) ・おろしにんにく、アミの塩辛…各大さじ1 ・おろししょうが…小さじ1 C ・梅シロップ…大さじ2 ・砂糖、いわしエキス…各大さじ1 粗塩…大さじ2 【作り方】 1 ボウルに大根を入れてたっぷりの熱湯をかけ、約5分おいて湯をきる。粗塩大さじ2、炭酸水を加えてよくもみ、約30分おいて水けをきる(大根が食べられないくらい塩辛いときは、水で軽く洗う)。 2 ボウルに入れて粉唐辛子をまぶして混ぜる。 3 小鍋にAを入れて泡立て器で混ぜて溶かし、中火でひと煮立ちさせてさます。 4 ミキサーにBを入れてかくはんし、2に3、C、万能ねぎと加えて混ぜる。保存容器に入れ、ラップをかけてふたをする。室温に春夏秋は約1日、冬は約2日おいて発酵させ、冷蔵室で保存する。 ◇食材・調味料がないときは… ・アミの塩辛 → いわしエキスかナンプラー大さじ1でOK! ・梅シロップ → オリゴ糖かはちみつ大さじ2でOK! ・いわしエキス → ナンプラー大さじ1でOK! ※はちみつを使う場合は、1歳未満の乳児には食べさせないでください。 キムチ自体もバリエーションが多い上にアレンジも色々できるキムチ、奥が深そうですね!これからの季節はキムチ鍋もおいしそう。ぜひ皆さんも自分だけのキムチを探してみてはいかがでしょうか。 テキスト=みやしま