「めまい・ふらつき」の原因となる6つの病気。医師が教える10秒で改善する体操も
めまい・ふらつきがよくなる新井先生考案の「めまい改善体操」
人間の体は目、耳、足裏の3か所からバランスに関する情報を受け取り、通常は小脳がそれらをまとめ、体のバランスがとれるようにコントロールしています。しかし、病気などにより、内耳に異常があると小脳で補いきれなくなり、めまい・ふらつきが起きるのです。 新井先生が提唱するめまい改善体操を実践すれば、小脳が鍛えられ、平衡機能が高まり、めまい・ふらつきに強い体をつくることができます。 体を動かすのがつらい人でも、気軽にできて、めまい・ふらつきの症状を改善できるのが「めまい改善体操」です。さっそく実践してみましょう!
●めまい改善体操のポイント・注意点は?
めまい改善体操は、アメリカでめまいの標準治療のひとつとして取り入れられているトレーニングを新井式に改良したもの。その改善体操を始める前に、やり方について新井先生に説明してもらいましょう。 「めまい改善体操を行う際は、動きやすい服装で行いましょう。イスにすわるときは、背もたれのあるイスに深く腰をかけて背筋を伸ばして行うといいです。また、大きな声を出して行ってください。まず、『速い横!』と体操名を言って、さらに『1! 2! 3!』と回数を大きな声で数えながら行うことで、体操の動きがしっかりと脳にインプットされ、前向きな気持ちになります。 もし不安を感じたり体操がつらいと感じたりしたら、『私はめまい(ふらつき)に負けない!』などと言って、自分に暗示をかけるものいいかもしれませんよ」 続けて、体操のポイントと注意点についても教えてもらいました。 「めまい改善体操は、朝または午前中や、1日の疲れがたまってくる夕方以降など、実際にめまい・ふらつきが起こりやすい時間帯に行うことをおすすめします。まずは、1つのメニューを10秒だけでいいので行いましょう。少しずつでもよいので、毎日続けることが大切です。もしも、体操中にめまいが起こったら、一度中止して治まるまで待ちましょう。不安なことがあれば、病院で診察を受け、医師の指示に従ってください」