ジョコvsフェデ死闘を海外メディアはどう伝えたか? ボリス・ベッカー氏は敗者を称えた!
テニスのウィンブルドンの男子シングルス決勝が14日、ロンドンで行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(32、セルビア)が第2シードのロジャー・フェデラー(37、スイス)を7-6、1-6、7-6、4-6、13-12のフルセットで下して2年連続5度目の優勝を果たした。ジョコビッチはグランドスラム通算16度目のV。最終セットは今大会から導入された12-12からのタイブレークでの勝負となったが、7-3でジョコビッチが競り勝った。フェデラーは最終セットの第16ゲームで2度のチャンピオンシップポイントを手にしたが決めることができなかった。フェデラーはグランドスラムのジョコビッチ戦で5連敗。ウィンブルドンの決勝では最長となる4時間57分の戦いを海外メディアは、どう報じたのか? 英国のBBCは「ジョコビッチがスリリングな勝利を収めタイトルを保持した。このテニス界の偉大な2選手による決勝戦への期待は高く、フルセットまで戦う可能性があった。今回はさらなる戦いだった」と報じた。 この試合を3人の評論家が分析。 BBCスポーツのコメンテーターを務める元英国のデビスカップ代表のアンドリュー・キャッスル氏は、「何という素晴らしさだろうか。トップシードが勝利したことは誰も驚くことではない。ジョコビッチはウィンブルドン史上最も長い決勝でフェデラーを破った。そして彼はフェデラーとの3度のウィンブルドンの決勝ですべて勝っている。フェデラーも彼が見せた奮闘を誇りを持って振り返ることができるだろう」と絶賛した。 元ウィンブルドン王者のパット・キャッシュ氏は、「ジェットコースターのようだった。最後のタイブレークを見ることができて素晴らしかった。この試合の最後(の結果)は何も意味をなさない。両選手に敬意を表さなければならない。この試合の目撃者となれたことをうれしく思う」と2選手の戦いぶりを称えた。 また元英国1位のティム・ヘンマン氏は、「フェデラーの気持ちを考えて、まだ少しばかり茫然としている。フェデラーは、最初の4セットでテニスのすべてのプレーを見せた。最も優れたテニスの1つで、それらのセットすべてに勝つことができたのかもしれない。彼は2つ目(のマッチポイント)で果敢に攻めたが、ジョコビッチがパスショットで追いついてみせた」とフェデラーの健闘を評価した。