「母親の言う通りの人生に後悔」“毒親”に悩んでいる人が、まず気づくべきこと
「親を見捨てるのは親不孝」の罪悪感をなくす
・「親は嫌いではない、でも関わると疲れる」 ・「離れたいけど、かわいそうな気もする」 親子関係に悩んでいる人の中には、こうした親との心の距離感に後ろめたい感情を抱えている方を何人も見てきました。 関わりを切ろうとしてもなかなか切れないのは、「今まで育ててもらったのに親不孝になるのではないか」という気持ちからではないでしょうか。 もちろん育ててもらった親への感謝は大切です。でも、あなたの人生を生きているのは親ではなく「自分自身」です。子どもを育てるのが親の義務であって、親に対して過剰に恩を返す必要はないのです。 今こそ、「親不孝」という気持ちは捨て、罪悪感を手放すときです。 親の思う通りに生き、親の理想ばかり実現していては、自分の存在がなくなり、ますますネガティブ感情が膨らんでいきます。つらいと思うなら、親から逃げても問題はありません。 心の支配から逃れ、親の気持ちではなく自分の気持ちを第一優先に過ごしていけば、きっと負のループから抜け出せる日がやってきます。
〈著者プロフィール〉大野萌子(おおの・もえこ)
公認心理師/2級キャリアコンサルティング技能士/産業カウンセラー 一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事、企業内カウンセラーをはじめとす る相談業務において2万人以上のカウンセリングを担当。また長年の現場経験を生かし、 人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント教育を得意とする。官 公庁・企業・大学などで講演・研修を6万人以上に実施。著書にシリーズ51万部を突破した『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑(サンマーク出版)』ほか、『世界一受けたい授業』などメディア出演多数。