【マリーゴールド】ロッシー小川氏、“1・3興行戦争”へ 古巣スターダムに言及「ウチは“闘い”を見せていけばいい」
ジュリアは海外出張に行っているようなもの
「今までと違った面が二人とも出れば。どちらかというとお互いに内に引き込むタイプだったから。それがこの試合を通じて、バーッて感情が出てきているんで、いい傾向だと思いますよ。それは詩美にしてもそうだけど、みんなね、内向的な人が多いんですよ、MGの選手たちは」 ちなみにこれはMGのリング上の話ではないが、小川代表からすると、9月からWWE(NXT)への挑戦を果たしているジュリアの動向は気になるのか。「この前、連絡がありましたね」と話すと、「ジュリアは順調に行っていると思いますよ。それだけ破格の扱いは受けているし。ただ、NXTは経験しないと上(WWE本戦)に行った時に、下地を作っていないとマズいからね」と証言した。 さらに「ジュリアとはこの間、結構、長い時間喋ったけど、どっかでつながっているんじゃないですか? だってなぜかウチの公式サイトにまだジュリアは(所属選手として)載ってるんだから。だから海外出張に行っているようなもんですよ」と口にするとニヤリと笑った。 そして小川代表は「一年の計は大田にあり、みたいな感じだね」と口にしたが、実は同日には古巣であるスターダムが東京ガーデンシアターでビッグマッチを開催。早くも2025年初の興行戦争になる。 それでも小川代表は、「(スターダムは)気にはしてなくはないですよ。ただ、ウチは“闘い”を見せていけばいいと思っている。話題性以上に。真摯な“闘い”を見せるだけ。話題に惑わされないで。だから“闘い”を見たければ、MGに来てくださいってファンの人に訴えたい」と語る。 そこで素朴な疑問だが、小川代表的にはMGの路線は、結果的にそうなったのか、最初から骨太な“闘い”を主軸にすることになったのか。この問いに対し小川代表は、「最初からジュリアとSareeeがそういう試合になっちゃったから、MGってこういう団体だったかな?って、俺も手探りだったから。でも、今はそうなっちゃったんだよね」と語り、流れで今の“闘い”を主軸にした路線が実施されていることを明かした。 振り返ると、今年4月にあった旗揚げ会見で小川代表は「来年は昭和100年」と語っていた。昭和で生まれ育った67歳の小川代表からすれば、来年はさらに自身の年になる予感はあるのか。 「そうだね。昭和のプロレスは面白いものがいっぱいあったでしょう。年末年始に餅つきをやったり、選手の晴れ着撮影会をやったりとか。そういう昭和的なことを今年もやりたかったんだけど、なかなかできなかったから、来年はもっと昭和的なことをやりたいね」 そう話す小川代表に「また、来年もプロレス界に爆弾を落としてほしい」旨を告げると、「爆弾なんかないよ」とポツリとつぶやいた。この世界でそれなりに長く生きていると、重鎮の言葉はそのまま信用してはいけないことが分かってくる。 そう考えると、おそらく小川代表は来年も、思ってもいない手法で、業界をさらに掻き回すに違いないと見る。
“Show”大谷泰顕