足元を整えてアウトドアを満喫! 意外と重要だったアウトドア用靴下の選び方とは
アウトドアを楽しむ際、靴やウェア選びに重点を置く方が多いのではないでしょうか。実は靴下選びも重要なポイントです。用途や自身に合った靴下を選ぶことで足の不快感が軽減し、靴擦れなどの足元のトラブルを予防する効果も。そこで今回は、アウトドア用靴下の選び方を紹介します。 【写真】さまざまなタイプがある靴下の種類をチェックする(全9枚)
靴下選びの基本は「素材と特徴」
靴下は一見同じように見えますが、素材によって様々な特徴があります。素材の定番は「ウール」と「化学繊維」。ウールは保湿性や吸汗性が高いため、蒸れを防ぐだけでなく防臭効果もあるのが特徴です。また、ウールのチクチク感が気になる方には「メリノウール」がおすすめ。メリノウールは細い毛でできており、肌触りがよくウール特有のチクチク感が軽減されます。 化学繊維の靴下は「乾きやすさ」が大きな特徴です。耐久性が高く、値段も安いのがメリット。また、保湿性と耐久性を兼ね備えた「混紡」の靴下もおすすめです。ウールと化学繊維の良いところを取り入れつつ、値段もウールより手頃なのが嬉しいポイント。コットン混紡は肌触りが良くポリウレタン混紡は伸縮性があるなど、混ぜる素材によって特徴が異なります。
靴下の形状や季節、活動に合わせて選ぶ
状況に合わせて靴下を選ぶことで、足元がより快適になります。まず、形状から見ていきましょう。形状には、ラウンド型(通常の靴下)と5本指ソックスの2種類あります。5本指ソックスは、蒸れにくく力が入りやすいのでアウトドアにおすすめ。一方ラウンド型の靴下は、ラインナップが豊富なため様々なサイズやデザインから選べます。 冬の登山や硬い地面を歩く際には「パイル編み」がおすすめ。繊維をループ状に編むことでクッション性が高まり疲れにくく、保湿性も高いのが特徴です。
靴下丈の選び方と特殊機能
意識して欲しいのが靴下の長さ。くるぶし丈の「ノーショー」、くるぶしよりちょっと上の「クォーター」、ふくらはぎくらいの長さの「クルー」があります。アウトドアの際は、ブーツやスニーカーなど様々な長さの靴を履きますが、靴擦れ防止のために「靴の丈よりも長い靴下」を選ぶのが基本です。 また、特殊な機能を持つ靴下もあります。例えば、土踏まずを支えることで長時間の歩行でも疲れにくい「アーチサポート」機能。土踏まずのアーチが崩れると、足首に負担がかかり、疲労や怪我の原因になります。とくに長距離の登山を想定する場合は、アーチサポート機能がある靴下を選ぶと良いでしょう。 素材や編み方の種類で様々な特徴があるアウトドア用靴下。これまでとくに気にしていなかったという人は、ぜひ自分に合った靴下を探してみてはいかがでしょうか。
野中陽平