J1リーグ終盤戦、頂点に立つチームはどこだ! 識者が大胆予想
2024シーズンJ1リーグもいよいよ終盤戦。残り9節(残り10試合、11試合のチームもある)となった。注目の優勝争いは、今季も激戦。ここ数年に比べて多くのチームにチャンスがあるが、はたして最後にタイトルを手にするのはどこか。 【画像】サッカーを愛するアイドル「インタビューカット集」 2024-2025 AFCチャンピオンズリーグ(以下、ACL。エリートおよび2も同様)も始まるなか、優勝争いの行方はどうなるのか、まったくわからない。そこで、Jリーグに精通する識者3人に頂点に最も近いのはどのチームか占ってもらった――。 本命は持てる力を安定して発揮し続けられる町田ACLという"足かせ"がないのも有利 浅田真樹氏(スポーツライター) 本命=FC町田ゼルビア対抗=サンフレッチェ広島穴=ヴィッセル神戸 単純に勝ち点だけを見れば、5位のガンバ大阪(勝ち点48)まで優勝の可能性がありそうだが、現実的な優勝争いは、首位のサンフレッチェ広島(同55)、2位の町田ゼルビア(同55)、3位のヴィッセル神戸(同52)のトップ3に絞られたと見る。 最も勢いがあるのは、広島で間違いない。クラブ新記録のリーグ戦7連勝で一気に首位に立ったのは、クラブ全体がいい雰囲気で戦えている証拠だろう。 ただし、記録的な連勝の達成の一方で、引き分けがトップ3のなかでは最多の10試合もあり、勝ちきれない試合が多いのも気になるところだ。 広島を勝ち点3差で追う神戸は、昨季優勝の経験が大きい。シーズン終盤、横浜F・マリノスに迫られながらも直接対決を制し、初優勝へと突き進むことができた自信は、今季の優勝争いにおいても大きな力となり得るものだ。 とはいえ、シーズン全体を通して見ると、上を行く町田を捕まえられないまま、徐々に順位を落としてしまった印象を受ける。ここに来て3位まで順位を戻し、首位を射程圏内に捉えてはいるが、昨季ほどの勝負強さは感じられない。 やはり優勝の可能性が最も高いのは、地力では前述の2クラブには劣るものの、持てる力を安定して発揮し続けられる町田ではないだろうか。 今季第2節以降、順位を3位以下に落としたことがなく、おおよそ首位をキープ。連敗が一度もないばかりか、敗戦の次節はほぼ勝つ(5勝1分け)という立て直しの的確さも、今季の安定した戦いにつながっている。トップ3のなかでは唯一、ACLという"足かせ"なく佳境を迎えられるのも有利な材料となるだろう。 30年以上の歴史を持つトップリーグにおいて、初昇格初優勝のクラブが誕生してしまうことには危機感すら覚えるが、その可能性はかなり高まっている。