ワンランク上のゴルファーを目指すために! メリットだらけの“マイ目土袋”や“マイ目土ボトル”のすすめ
目土をする理由は、ゴルフコースの保護と後続組への配慮
ゴルフはスコアの良し悪しだけではなく、ラウンド時の振る舞いや周囲への気遣いなど、あらゆる場面で紳士であることを求められます。中上級者であれば、常にビギナーの模範となるような行動を心がけたいものです。 【写真】グリーンキーパーが教える! バンカーのならし方&ボールマークの直し方
たとえば、グリーン上にできたピッチマークを修復することは、すべてのゴルファーが守るべきマナーでありエチケットです。自分が付けたピッチマークはもちろん、それ以外のピッチマークまでさりげなく修復する姿はとても紳士的で、かっこいいゴルファーの振る舞いといえるでしょう。 そして、“目土”をすることが習慣になっているゴルファーは、さらにワンランク上のかっこいいゴルファーとして、一目置かれることでしょう。目土とは、アイアンショットなどで芝が剥がれてしまったディボット跡を土や砂で覆って整えることですが、そもそも何のためにやるのでしょうか。 最大の理由は、ゴルフコースの保護です。ディボット跡を放置すると芝がそこから枯れていき、コースコンディションが次第に悪くなってしまいます。ディボット跡はできるだけ早く対処するのがベターなので、多くのプレーヤーが積極的に目土することで、より良好な状態を保てるのです。 もうひとつの理由は、後続組が快適にプレーするための配慮です。たとえばフェアウェイのど真ん中にナイスショットした時、そのボールがディボット跡に入っていたら、どう感じるでしょうか。ナイスショットの余韻は一瞬で消え去り、難度がぐんと上がるディボット跡からのショットに頭を悩ませることになります。 芝の上にあるボールを打つゴルフの性質上、ディボットを作ることは避けられませんが、すべてのプレーヤーが目土を心掛ければ、そうした“人為的な不運”は無くなることでしょう。
スコアにも好影響!? ミスの傾向や上達ぶりを確認する機会にも
目土のやり方は、とてもシンプルです。ディボット跡に少し盛り上がるぐらいに砂をかけ、周囲の芝と同じ高さになるぐらいまで足の裏で軽く踏みならし、平坦にすれば完了です。 また、ショットの際に剥がれてしまった芝は、スロープレーにならない範囲で拾い集め、砂をかける前にディボット跡に戻しておくと良いでしょう。 セルフプレーの場合、カートに目土袋が備わっているので、その目土袋を持ち出すことになります。砂が無くなりそうな場合には、ショートホールのティーグラウンド横などに砂がこんもりと用意されているので、そこで補給しましょう。 ただし、ここで問題点がひとつ。目土袋は基本的に1カートにつき1袋なので、スロープレーにならないよう、すべてのプレイヤーが効率的に使うのは難しい場面も出てきます。 そこで是非とも検討してみたいのが、自分専用の“マイ目土袋”や“マイ目土ボトル”です。目土袋は多くのゴルフブランドから販売されているので、いま使っているクラブやゴルフバッグなどとコーディネイトするのも悪くないでしょう。その際は、小さめのスコップを別途調達することもお忘れなく。 目土ボトルは、蓋を開けて砂をかけるだけ。1~2回分の砂が入る、コンパクトな携帯用のボトルも販売されています。 また、自宅で眠っている小ぶりのトートバッグを目土袋として代用したり、使用済みのペットボトルやタンブラーなどで目土ボトルを“自作”したりするのもアリです。 たとえ前の組が詰まるような状況になっても、目土していればイライラとは無縁で心の平穏を保てるので、ショットやスコアにも好影響があるはずです。また、良いことをすると幸福感も増し、「他のゴルファーよりマナーがちゃんとしている」といった妙な優越感すら抱くかもしれません。 その他、ターフ跡を確認することも習慣になるので、ミスの傾向をつかんだり、その反対に上達ぶりを実感できたりするでしょう。 メリットだらけのマイ目土袋やマイ目土ボトルは、上級者やかっこいいゴルファーにとっての必須アイテム。ゴルフの神様も、きっと見ているはずです。 文/のぐち まさひろ ゴルフとサウナと愛犬をこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「8.1」。
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