関西電力の八木会長が辞任 岩根社長は第三者委報告後に
八木会長は9日付で辞任
関西電力の八木会長が辞任 岩根社長は第三者委報告後に
関西電力(関電)の役員ら20人が「高浜原発」がある福井県高浜町の元助役から3億円を超える金品を受け取っていた問題で、同社の八木誠会長、岩根茂樹社長らが9日午後に大阪市内で会見を開き、八木会長が9日付で辞任すると発表した。岩根社長は、新たに設置された第三者委員会の報告書がまとまり次第、辞任することも発表した。八木会長の辞任で、同社の会長は当分の間、空席となる。 【中継】関電の八木会長と岩根社長が会見 会長は辞任へ(2019年10月9日)
2日の会見後、政府や世論の批判を受け辞任へ
八木会長は今月2日に行われた会見で「再発防止対策を確立し実施していくことが今の務めだと思っております。そうしたことで責任を果たしていきたい」と今後も辞任せず続投の意向を示していた。しかし、その後、政府や世論の批判を受け、今回の辞任に至った。
八木会長は会見の冒頭で「先日の会見で今回の事態を招いた原因は経営トップにあり、原因究明再発防止対策をとりまとめる前に職を辞することは、事態を投げ出すものと考えていた。しかし、先日の会見以降、様々なお客様や社会の声を真摯に受け止めるとともに岩根とも相談した結果、今回の事態の根本原因を徹底的にあぶり出し、信頼回復に向けた歩みを進めるためには、まずは今回の事態により、広く社会の皆様からの信頼を失墜させ、多大なご迷惑をおかけしていることに対する経営責任を明確にし、二人が辞任するとの結論に至ったものであります」と説明した。