第93回選抜高校野球 課題の走塁を強化 智弁、試合さながら実戦練習 /奈良
<センバツ2021> 2020年秋の県大会や近畿大会を通じて見えてきたチームの課題、その一つが走塁だ。相手の隙を突いて盗塁、進塁すれば得点につながるため、走塁の強化には試合を想定した実戦練習が欠かせない。 投手が球を投げるふりをし打者がスイングすると、走者が一気に塁を飛び出す。「左中間!」「センター前!」ランナーコーチが打球の方向を指示すると、走者は塁間を勢いよく駆け抜ける。その雰囲気は試合さながらで、選手たちの表情も真剣だ。 森田空選手(2年)は「塁間の歩数やスライディングの仕方を頭でよく考え、前傾姿勢を意識している」。竹村日向選手(2年)も「全員で足の速さを上げたい。相手のミスを見逃さず、常に一つ先の塁を目指したい」と力を込める。【林みづき】