2万円台で強力ノイキャン! BOSE(ボーズ)「QuietComfort Earbuds」(2024)レビュー
宇多田ヒカル『BADモード』を聴いてみると、豊かに響く低音のベースラインと共に、やや力強くビビッドに響く歌声の表現が印象的。BOSEのサウンドらしくリスニング的な心地良さを重視していて、音に囲まれるような臨場感もしっかり出ています。 なお、上位機種にあったaptX Adaptiveコーデック対応による高音質化と空間オーディオ機能“BOSE Immersive Audio”は省かれています。 最後にマルチポイント接続を活かしてBOSE「QuietComfort Earbuds」とMacBook Airをペアリング。ビデオ会議で通話マイク性能をテストします。 結果は…正直言って明瞭さが足りずマイク音質は良くない上に、周囲の音も拾い気味。実用に耐えないということはないですが、通話メインの人にはオススメしません。 BOSE「QuietComfort Earbuds」を使っってみて感じたのは、得意なところとそれ以外のメリハリがはっきりしていること。 税込み2万6400円という価格に対してのノイキャン性能の強力さは圧倒的。同価格帯ではまずライバルがないレベルどころか、3万円台の完全ワイヤレスイヤホンでもこれに匹敵するモデルがあるかどうか。一方、カスタマイズ機能は最上位機種に譲りますが、別になくても困らない人も多いですよね。 「完全ワイヤレスイヤホンに求めるのは快適な音楽リスニングを助けるノイキャン」という人には、新型「QuietComfort Earbuds」はコスパ最高の選択肢としてオススメですね。
<取材・文/折原一也 撮影協力/Bose>