高額だったのは? 夏の日本人移籍金ランキング1~10位。圧巻の約38億でトップに立ったのは?
J→欧州の最高額!
6位:佐野海舟 生年月日:2000年12月30日(23歳) 移籍元クラブ:鹿島アントラーズ 移籍先クラブ:マインツ(ドイツ) 移籍金:250万ユーロ(約4億円) 佐野海舟は、今夏の移籍市場で鹿島アントラーズからドイツのマインツへ加入した。移籍金は250万ユーロ(約4億円)で、今夏のJリーグから国外クラブへの移籍金としては最高額だ。 佐野の移籍を語る上で、ピッチ外の騒動を無視することはできない。マインツ加入が決まって一時帰国中だった7月中旬、不同意性交の疑いで、知人男性2人とともに逮捕されたというニュースは多くの人々に衝撃を与えた。最終的には不起訴処分となり釈放され、ドイツでの挑戦を始めることになったが、ドイツでもこの騒動は報じられており、快く思っていないファンもいるようだ。 一方で、相手の攻撃の芽を摘むボール奪取能力は、マインツでも高い評価を受けている様子だ。マインツは今シーズン、カップ戦含めて3試合を消化しているが、佐野は全て先発でピッチに立っている。ドイツ代表経験もあるナディーム・アミリとともに、レギュラークラスのボランチとして扱われている。 マインツにとって250万ユーロは決して安い買い物ではなく、この夏の移籍市場で獲得した選手としては、ヘントから加入した韓国代表のホン・ヒョンソクの400万ユーロ(約6.4億円)に次ぐ高額移籍金だ。マインツにとっては活躍してもらわなければ困る状況であり、佐野はピッチの上で価値を示し続けるほかないだろう。
5億超えでJリーグ復帰!
5位:川辺駿 生年月日:1995年9月8日(28歳) 移籍元クラブ:スタンダール・リエージュ(ベルギー) 移籍先クラブ:サンフレッチェ広島 移籍金:350万ユーロ(約5.6億円) 川辺駿は、この夏のサンフレッチェ広島の目玉補強だ。350万ユーロ(約5.6億円)と言われる移籍金を支払い、ベルギーのスタンダール・リエージュから獲得した。 日本人選手の高額移籍といえば、ほとんどはヨーロッパのクラブが獲得する側だが、川辺はこのランキングで唯一、Jリーグに加入した選手である。 広島は今夏の移籍市場で川村拓夢(→ザルツブルク)、大橋祐紀(→ブラックバーン)という2人の主力がヨーロッパへ移籍した。その影響もあり、2021年夏に広島からヨーロッパへ渡った川辺が復帰した。 川辺の獲得に投じた350万ユーロという移籍金は、広島にとってクラブ史上最高額だ。歴代2位が2022年夏に加入したピエロス・ソティリウの200万ユーロ(約3.2億円)で、川辺への期待の高さがうかがえる。 広島は今シーズンからエディオンピースウイング広島を使っており、新スタジアムは連日満員だ。チームは現在首位を走り、9年ぶりのJ1制覇も視野に入っている。クラブにとって歴史的なシーズンに、歴史的な補強があったとすれば、のちのち語り継がれることになりそうだ。川辺が出場した試合は4戦4勝と好調の広島。このまま伝説をつくれるだろうか。