中国の大手国有銀行、７～９月は増益確保－利ざや悪化
（ブルームバーグ）： 中国の大手国有銀行は景気低迷や利ざや悪化にもかかわらず、７－９月（第３四半期）に利益を増やした。
最大手の中国工商銀行が30日発表した７－９月決算によれば、同行は3.8％増益。中国農業銀行と交通銀行、中国銀行、中国建設銀行の増益率は１％強から６％近くの間となった。
61兆ドル（約9340兆円）規模の中国銀行業界は、低迷する経済を支える役割を当局から求められながらも、過去最低の純金利マージン（ＮＩＭ、利ざや）や利益の減少、不良債権の増加に苦しんでいる。
当局は金融機関に対し、資金繰りに苦しむ地方政府の資金調達事業体に低金利の融資を提供し、住宅ローン金利の大幅な引き下げを実施するよう指示。
公式データによると、中国の商業銀行は１－６月（上期）の合算利益が0.4％増と、2020年以来の低い伸びにとどまった。業界のマージンは６月時点で1.54％と過去最低を記録し、妥当な収益性を維持するため必要とされる1.8％を大きく下回っている。
原題：China’s Big Banks Post Profit Gains as Margins Deteriorate (1) （抜粋）
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