奈良・富雄丸山古墳で銅鏡3枚 三角縁鏡か、木棺の構造判明
国内最大の蛇行剣と盾形銅鏡が出土した奈良市の富雄丸山古墳(4世紀後半、円墳)で、造り出し部の未盗掘の割竹形木棺から、銅鏡3枚が重なって見つかり、市教育委員会が13日、発表した。鏡はひび割れがあるが保存状態はよく、うち1枚は三角縁神獣鏡の可能性が高いという。木棺は全長約5.6mで、内部を3区画に分けていたことも分かり、市教委は「木棺の構造、造り方が分かる一級史料」としている。 木棺は頭側の幅70cm、足側幅64cm。内部を仕切る「仕切り板」が痕跡も含めて2枚あった。木棺末端部の「小口板」が立った状態で残っており、鏡3枚は小口板のすぐそばの木棺内に置かれていた。