下馬評通りの強さを誇示していた中国代表５人衆だったが…。悔しい銀メダルに終わった。(C)Getty Images

　体操ニッポンが劇的にタイトルを奪還した。 　現地７月29日、パリ五輪・体操男子団体が開催され、日本代表は橋本大輝、岡慎之助、萱和磨、杉野正尭、谷川航の５人で臨んだ。エースの橋本があん馬で落下するなど苦境を乗り越えながら、なんとか優勝候補筆頭の中国に食らいついていった。 【画像】最後まで諦めず掴んだ２大会ぶりの金メダル！パリ五輪体操・日本男子団体の演技を厳選ショットで一挙公開！ 　最終種目の鉄棒を前にして首位・中国との差は3.267点。そんななかで中国の鉄棒２番手が２度に渡って落下して大幅にポイントをロスしてしまう。日本はここで中国を抜いて１位に躍り出る。そして３番手である橋本が14.566点を叩きだしてプレッシャーを掛けると、中国最後の張博恒は14.733点止まりで逆転を果たせず。日本が0.532差で中国を振り切り、２大会ぶりの金メダルに輝いた。 　 　まさかに展開に愕然としたのが中国サイドだ。ニュースメディア『捜狐体育』は「ありえない惨劇が起こった。６番目の鉄棒がはじまる直前、とんでもないミスを繰り返さないかぎりは楽勝だと思われたが、とんでもないミスが２度も起こってしまった。肖若騰が13.033点で、蘇維徳が11.600点。３番目の張博恒は15.265点以上を出さなければならないプレッシャーに晒された」と伝え、「信じられない敗北だ。銀メダルという現実を受け入れるしかないのか」と自問自答した。 　中国版Ｘのウェイボーではファンからのコメントが殺到。「なんという大失態だ！」「あまりにも残酷な結末」「それでも国家代表か！」「夢だと言ってくれ」「一瞬で金が銀に変わった」など、驚き、怒り、悲しみなどさまざまな感情が入り乱れている。 構成●THE DIGEST編集部