シード落ちから往路2位 中央大監督「お前たちは強いんだよ」 箱根
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は2日、東京・大手町―神奈川・箱根町の往路5区間107・5キロに21チーム(オープン参加の関東学生連合を含む)が参加して行われ、前回大会13位でシードを逃した中央大は往路2位に入った。レース後の中大・藤原正和監督の主な談話は以下の通り。【円谷美晶】 【写真特集】101回目の箱根駅伝 ◇「半分は証明できた」 <1、2区で吉居駿恭選手、溜池一太選手のダブルエースが好走> やっとエースらしい走りを駅伝でしてくれた。(2人とも3年で)来年に向けて明るい見通しが立った。 (3区で2年の)本間(颯)が「3枚看板と言ってください」と言っていたので、来年は3枚看板でいけるのかなと。 トラックシーズンは戦績が出ていたが、駅伝シーズンに入って、少し4年生が甘さを見せてしまい足をすくわれた部分があった。 (苦戦した箱根駅伝の)予選会、全日本(大学駅伝)で逆にスイッチを入れさせてもらった。「駅伝の粘りの走りをもう一回取り戻させてやれれば、お前たちは絶対に強いんだよ」と。 学生たちが覚悟を持って、この2カ月やってきた。今日で自信をつけてくれたんじゃないのかな。 (5区の)園木(大斗)はもともと上り、下りに強い選手だったが、夏に軽い故障があった時、本人に「できたら上りをお前に託したい」と話をした。そこからは上り一辺倒の練習をさせてきた。覚悟を持ってやってくれた。 (5区で逆転した青山学院大の)若林(宏樹)君は純粋にすごいなと思いました。 <園木選手は箱根駅伝を走るために留年した> お父さんが(中大が優勝した)第72回大会の主務で「お父さんの分まで走りたい」と言っていた。 寮を出て1人暮らししながら、食事はみんなと一緒にとってやっていた。自分が走るのにふさわしいと証明し続けたので今日使った。 学年が一つ上でも、ちゃんとみんなとコミュニケーションをとってやってくれた。うるっときますよね。 全日本は(12位で)こけたけど、ここまで盛り返してこられたので、自分たちのやり方は間違っていないということを半分くらいは証明できたと思う。ただ、明日勝って(完全に)証明したい。 (3日の往路は)1分半空いているので青学さんにミスがないと厳しい差だが、何があるかわからないのが駅伝なので、頑張りたい。