【速報】ロケット「カイロス2号機」打ち上げは18日午前11時に決定 週末に2度発射が延期 いずれも「風の影響」で中止に
打ち上げが2度延期となった民間の小型ロケット「カイロス」2号機、スペースワンは改めての打ち上げについて18日午前11時から行うと正式に発表しました。 宇宙ベンチャー企業「スペースワン」が開発した小型ロケット「カイロス」。初号機は、幾多の苦難を乗り越え、今年3月、和歌山県串本町にあるロケット発射場からの打ち上げを多くの人が見守りました。しかし、打ち上げからわずか5秒、カイロスは空中で爆発。初号機の打ち上げは失敗に終わりました。初号機には人工衛星を搭載していて、軌道投入が成功すれば国内初となる民間単独の打ち上げとなるはずでした。 「スペースワン」は「カイロス」2号機の打ち上げに向けて準備を進め、当初、12月14日の打ち上げを予定していましたが、発射直前に延期。発射日時が翌日の15日に変更されましたが、再び延期となりました。 いずれも発射場上空、高度10キロメートル付近の風が強くロケットの打ち上げに適さないと判断したということです。 15日に開いた会見で阿部執行役員は「以前から楽しみにしてくれていた人にはベストを尽くしたが、結果、こうなってしまい本当に申し訳なく遺憾に思っています。オンスケジュールで実施したいと全力でやっていますが、やはり天候。上空の天候は直前にしか分からない。しっかり貢献していけるように頑張りたい」などと話しました。 さらに、上空での天候判断の難しさについて、阿部執行役員は「上空では湿った空気が大気中で氷となったり、ジェット気流が吹いているなど、大気の流れに影響与えます。やはり直前にデータをとらないとわからない。数年前からデータを蓄積してきましたが、それでも直前にふたを開けないと分からない」などと話していました。