【時系列でわかる】イスラエル軍「数日以内にガザで重要作戦」ハマスとの武力衝突 死者2700人超(11日まで)
■10月10日 イスラエル国防相「ガザへの総攻撃に移行しつつある」
地元メディアなどによりますと、イスラエルのガラント国防相は10日、「ガザ地区に対する“総攻撃”に移行しつつある」と述べました。 ガラント国防相は「空から攻撃を開始したが、今後、地上での攻撃も行う。2日目以降、一帯を支配下においているが、攻撃をさらに強めていく」と述べたうえで「ガザは決して元の姿には戻らないだろう」などと警告しています。 これまで、ガザ地区で1055人、イスラエル側で1200人以上が死亡していますが、地上侵攻に踏みきった場合、市民などの被害がさらに拡大する恐れがあります。 こうした中、国連人道問題調整事務所は10日、ガザ地区で、家を破壊されるなどして学校や教会などに避難している人が、少なくとも26万人に上っていることを明らかにしました。
■10月11日 ガザ唯一の発電所が停止
イスラエルがガザへの電気や食料の供給を遮断するとしているなか、パレスチナのメディアは11日、ガザ唯一の発電所が燃料切れで停止したと伝えました。
■10月11日 国連事務総長「これ以上のエスカレート避けて」
国連のグテーレス事務総長は11日、事態の悪化を避けるよう全ての当事者に呼びかけました。 グテーレス事務総長は「全ての当事者と当事者に影響力を持つ人々に対し、これ以上のエスカレートと波及を避けるように訴えます」と述べたうえで、ガザ地区で拘束されているイスラエル人の人質の解放や、ガザへの人道支援の必要性を訴えました。また、パレスチナの国連大使は、「ガザ地区への人道的支援を行うためには停戦が必要だ」と述べました。 一方、ブリンケン国務長官は、ガザ地区の人道回廊の設置について、イスラエルとエジプトと協議を行っていると述べました。12日にイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相らと会談する予定です。また、ホワイトハウスはこれまでにアメリカ人22人が死亡、17人が行方不明としています。
■10月11日 イラン指導者らがハマスの攻撃に“不意を突かれた”情報 米が入手か
複数のアメリカメディアは、イスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃に、イランの指導者らが不意を突かれたという情報をアメリカ政府が入手したと報じました。 複数のアメリカメディアは11日、アメリカの情報機関が、イランの指導者らがハマスによるイスラエル攻撃に驚いていたことを示す情報を入手したと報じました。この情報があることで、バイデン政権は、イランが攻撃に直接、関与したかについて、明確な結論に至っていないとしています。 こうした中、バイデン大統領は11日、ユダヤ教指導部との会談で、イスラエル近くの地中海に空母を派遣したことに触れ、「イランに対し、『気をつけろ』とのメッセージを明確に示した」などと述べ、イランを牽制しました。長年、ハマスを支援してきたイランに対し、今回のハマスの攻撃を利用して軍事行動を起こさないよう警告した形です。 (12日以降に続きます)