【時系列でわかる】イスラエル軍「数日以内にガザで重要作戦」ハマスとの武力衝突 死者2700人超(11日まで)
■10月8日 米バイデン大統領「追加の軍事支援」
アメリカのバイデン大統領は8日、イスラエル側に追加の軍事支援がすでに向かっていることを伝えました。弾薬など最初の支援が数日中に到着する予定です。また、アメリカ軍は空母「ジェラルド・フォード」や駆逐艦などをイスラエルに近い地中海の東に移動させるとともに戦闘機部隊も増強すると発表しました。
■10月8日 国連安保理緊急会合
国連の安全保障理事会では8日、非公開の緊急会合が開かれました。会合に先立ち、イスラエルの国連大使は「我々が目撃しているのは戦争犯罪だ。民間人を虐殺し、人質を虐待し、赤ん坊を母親から奪っていく、露骨で野蛮な戦争犯罪である」と述べました。その上で「ハマスは大量虐殺を行うテロ組織だ」と強く非難しました。
■日本時間10月9日昼 双方の死者が1100人以上に
イスラエル南部のアシュケロンでは8日もガザからの攻撃が続きました。ハマス側は、100発以上のロケット弾をアシュケロンに撃ち込んだとしています。 今回のハマスによる一連の大規模攻撃でイスラエル側では、これまでに700人以上が死亡し2000人以上が負傷したとしています。ガザの境界付近で、7日に行われていた音楽祭では多数の若者が犠牲になり260人の遺体が見つかったということです。 また、ハマスの戦闘員はイスラエルから兵士に加え、女性や子どもなどの民間人も拘束し連れ去っています。ハマス側は、100人以上を人質にとっているとしています。 また、外国人も犠牲になっていてアメリカ・ホワイトハウスは8日、複数のアメリカ人が死亡したと明らかにしました。 一方、ハマスを無力化するとして報復攻撃を行っているイスラエルはガザにあるハマスの拠点などへの空爆を続けています。空爆により多数の民間人が犠牲になっていて、パレスチナ側の保健当局は、子ども78人を含む413人が死亡し、約2300人がケガをしたとしています。 双方の攻撃による死者は、1100人以上にのぼっています。
■10月9日 イスラエルがガザ地区隣接地域「取り戻した」
地元メディアはイスラエル軍の報道官がガザ地区に接しているすべての地域の支配権を取り戻した、と報じています。 イスラエル軍はハマスとの大規模戦闘に向け、過去最高となる30万人の予備役を招集したことを明らかにしていて、地上部隊がガザに侵攻するかどうかが焦点となっています。 イスラエルはガザにあるハマスの拠点などへの空爆や、ハマスの戦闘員の掃討作戦を続けています。ハマス側も断続的にイスラエルにロケット弾を打ち込んでいて、イスラエル側は、これまでに約700人が死亡したとしています。 一方、パレスチナ側の保健当局は、これまでに493人が死亡したとしていて、双方の死者は約1200人にのぼっています。