アサド政権崩壊でシリアの刑務所の実態が明らかに…解放された“収容者”には幼い子どもも【news23】
クルド勢力の軍部の実行部隊に「シリア民主軍」というのがいますが、このシリア民主軍と反体制組織の一部の組織とが対立しているわけなんです。 その対立には、トルコが影響しています。クルドを敵視するトルコが、反体制派組織の一部の組織を支援してることによって、クルド勢力のシリア民主軍と対立するということです。 さらに、クルド勢力を支援しているのはアメリカなんです。シリア国内で、今はだいぶ勢力が埋まってますが、IS=イスラム国を掃討するために共闘してアメリカがクルド勢力を支援していたということなんです。 小川キャスター: この2つの大きなグループの対立というのは今後も続いていくんでしょうか? 須賀川 記者: 今のところそれほど大きな衝突は起きていません。ですが、クルド勢力はアサド政権側がいた時には、高度な自治を保っていました。ある種、少し緊張状態にありながらも自分たちのテリトリーを守っていたんですが、アサド政権側がいなくなった今、もしかしたらこの小競り合いが拡大していってしまうかもしれない。そうすると一気に不安定になってしまう、そういったような状態なんだと思います。 株式会社 QuizKnock CEO 伊沢拓司 さん: アサド政権のやっていたことというのは、セイドナヤの刑務所と言いつつも、実質は強制収容所のようなところになってます。そこを見る限りすごくひどいことをしていたわけです。アサド政権が倒れたからといって、平和万歳というわけにもいかないというのが情勢として難しいところですよね。 それぞれの正義をみんなが追い求めている中で、対立の火というのはずっと消えないわけですし、人道的に危機に瀕する状態にあるからこそ、今こそ国際社会の理解を得たいところなのに、イスラム過激派が反体制勢力だったりするので…橋渡しがうまくいかなそうというところなので難しいですが、何とか今こそ国際社会の協力が入ってほしいなという感覚はありますね。