コンサドーレ札幌・荒野、新春インタビューで「1年でJ1復帰」誓う
今季9年ぶりのJ2を戦うコンサドーレ札幌のMF荒野拓馬主将(31)が、新年の目標に1年でのJ1復帰を掲げた。慕っていたペトロヴィッチ前監督(67)への思いや後任の元日本代表DF岩政大樹新監督(42)への印象、またクラブの改善点などにも厳しく言及した新春インタビューをお届けする。(聞き手・構成 青木 一平) ――昨季は無念のJ2降格。要因は? 「やっぱり選手は1年間戦ってきてしっかり結果を出せなかったっていう部分では、一人一人のレベルをもう一段階上げる必要がある。そして結果を勝ち取るような戦い方をできなきゃいけない」 ――選手以外の部分では? 「クラブは7年間の中で少しずつ大きくなってるが、クラブが掲げてる目標にたどり着かないっていうことは、もっとやらなきゃいけない」 ――具体的には? 「人口500万人の北海道にJリーグで一つのクラブしかない中で、毎試合2万人以上集客できないのは、やっぱりもっと会社がやらないと。頑張っているとは思うが、まだまだ足りないよって思うので」 ――問題解決には何が必要か? 「何げないことだけど、例えば、応援やサポートをしてくれている企業さんにちゃんとあいさつに行くとか、連絡をこまめに取るとか。それだけでも違うと思うし、企業の方からそういったことがなかなかないという声が僕のところに聞こえてくる。僕はそれを職員に伝えたりするが、そういうことは、お互い大事」 ――7年間ともに戦ったペトロヴィッチ監督が昨季限りで退任。 「ミシャさんの哲学は本当に凄くて。いろいろな戦術も含めて、あれだけ守り型だったが、監督が代わるだけであんなにも変わるのかと。18年の4位に19年のルヴァン杯準優勝。今までクラブが見たことのない景色を見させてくれたのも凄い」 ――一方で後任の岩政監督の印象は? 「熱い監督というイメージがある。ミンテ(金眠泰=キム・ミンテ、札幌から22年鹿島へ移籍)はミーティングとかも含め学べることが多いと言っていた。ミシャさんが築き上げてきたものを土台に新監督のサッカーをちゃんと落とし込み、勝てればなと思う」 ――今季初めて主将になったが来季は? 「監督が選んでくれれば。1年間、主将をやって成長できたので、2、3年あればもっと成長できると思う。ここで代えられたとしても、その経験は生かされると思う」 ――来季は16年以来9年ぶりのJ2。 「J1も厳しかったけど、J2はもっと厳しいと思っている。なかなか抜け出すのが簡単じゃない場所だと思っている。でも落ちてしまった以上、しっかりと1年で抜け出すことを目標にやらなきゃいけない」