徒歩で日本一周「やりたいことには100%」でも「人生は70点で満足」その言葉に秘められた意味とは?
行動力と経験は、人生を豊かにしてくれる
これまでさまざまな経験をしてきて、タイミング・運・人とのつながりの大切さを感じたというtomoyanさん。そして「楽しむ」を目的にしていても、やりたいことを達成したあとには得られるものがあると感じています。 日本一周徒歩の旅では、数えきれないほど人の温かさに触れました。 ある日、野宿をしていたtomoyanさんは財布を盗まれます。自分の責任であるとも感じていましたが、それをSNSにアップしたところ、仙台のご家族に声をかけていただき、しばらく家でお世話になることに。 実は、そのご家族は東日本大震災で家が流され、仙台に引っ越されてきたそうで…。 意気消沈していたtomoyanさんに「命さえあれば、また笑えるときがくるから」と励ましてくれました。自分とは比べ物にならない過酷な経験をされた方に救われたことに感慨深い気持ちになり、またその方の語る言葉に重みを感じました。 日本一周をしたことで、このご家族を含めてまた会いたいと思える人が日本中にできたことは、お金には代えられない、心を豊かにしてくれる経験となっています。 また、ワーキングホリデーをしたことで、異国の地で生活をしていくことの大変さを感じ、そして、それができた自分に対して自信が持てるようになりました。 ニュージーランドでは、仕事探しに苦戦。しかし、たまたま開店準備をしていたレストランの従業員に声をかけたら、なんとその人が日本の学校でALT(外国語指導助手)として働いた経験のある方でした。それが縁となり、お皿洗いのポジションで雇ってもらえることに。 日本人は自分一人だけ。英語力も十分ではなかったため怒られることが多く、精神的にきついと感じることもあったそうですが、最終的にはシェフのサポート役を任されるまでに。そして就労ビザのサポートをしたいと言ってもらえるほどの信頼を得られました。
やりたいことには100% でも人生は70点でいい
やりたいことには全力を尽くすtomoyanさんですが「人生は70点くらいの満足度でいい」といいます。これは、すべてを手に入れることはできないという現実を受け入れているから。 仕事をしてキャリアを築きたい、家族を持ちたい、お金も欲しい、そしてやりたいこともやりたい。しかし、それらすべてを叶えようとすると、どれも中途半端になってしまう可能性があります。tomoyanさんはその中途半端さを一番恐れました。だからこそ、今はやりたいことに全力を注ぎ、他のことはいったん脇に置く選択をしています。 これが、彼が言う「70点」の人生観。 またお金についても、経済的に豊かになることよりも、自分の経験ややりたいことに時間を費やすことに価値を見出しています。彼にとってお金は、経験を積むための手段。嗜好品を買うこともほとんどなく、日本で働いていたときに稼いだお金はほとんど貯金していたといいます。 このように、tomoyanさんは自分の価値観に基づき、何に優先順位を置くかが明確なのです。