【2024ドラフト】米球界挑戦を決断した桐朋高・森井翔太郎 佐々木麟太郎から受けた大きな影響
本場の野球を見て思いが強く
9月以降に渡米。メジャー・リーグ、マイナーリーグ、大学施設を見学。本場の野球を見る中で、MLBへの思いが強くなったという。 最速153キロ、高校通算45本塁打の逸材にNPB各球団も今春以降、注目していた。今夏の西東京大会初戦(2回戦)には日米14球団のスカウトが集結。過去にNPBドラフトで指名漏れした高校生がMLB球団とマイナー契約を結んだ例はあるが、有力候補の直接メジャー挑戦は極めて異例のケースである。 家族をはじめ、純粋に夢を追いかける森井の思いに、田中監督も後押し。MLBと接触するためには、プロ志望届の提出が必要で、9月2日に提出。すでに複数球団との面談を終えたという。学校サイドはNPB各球団に対して、NPBドラフトにおける「指名回避のお願い」を丁寧に連絡。あるNPB球団はそれ以前に面談の上、調査書の提出を求めたが、森井本人の「メジャー志向」は相当、強かったという。学校側は12球団宛に文書を送付して、森井の率直な思いを伝えたとされる。 今後は最終合意へと向けた絞り込みに入り、早ければ来年1月15日以降に正式契約する運びとなる。一般的なルートであれば、ルーキーリーグからマイナー組織を、一つずつ昇格を目指していく形となる。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール