AIoTクラウド、メーターのAI読み取りサービスを強化 メーター以外の設備点検結果も記録可能に
シャープの子会社である株式会社AIoTクラウドは18日、AIを活用し工場設備の巡回・点検業務の効率化を実現するサービス「WIZIoT(ウィジオ)遠隔監視」において、現場DX支援機能を強化すると発表した。工場設備の巡回の際、設備メーターの読み取りに加え、現場の異臭や異音、液漏れなどの設備点検結果もスマートフォンで記録できるようになる。 【この記事に関する別の画像を見る】 「WIZIoT遠隔監視」は、工場設備のメーターなどをカメラで撮影し、AIで読み取ることで点検業務を効率化するサービス。工場設備のメーターなどを固定カメラやスマートフォンのカメラで撮影すると、それをAIが読み取り、クラウド上の点検台帳に自動記録できるため、点検業務の時間短縮とヒューマンエラーの低減を実現するという。 今回の機能強化では、巡回点検において、「メーターのみならず、現場で確認した異常の記録が欠かせない」といった顧客からの要望に応え、異臭や異音、液漏れなど、メーター以外の設備点検結果を記録できる機能を搭載した。スマートフォンアプリの選択肢から選ぶだけで、異常の記録とともに、メモを追記したり、カメラで撮影した画像を添付したりすることができる。なお点検時に確認する内容や、アプリに表示する選択肢(ボタン)はあらかじめ設定可能だ。 また、点検結果の記録から、オンライン承認、報告書作成まで、一連の点検業務のペーパーレス化を実現できるようになった。具体的には、一日の点検業務終了後、点検者がスマートフォンアプリから承認依頼を行うと、承認者にメールで通知され、承認者はオンラインで点検結果を確認や承認を実施できる。 承認が完了すると、点検者と承認者の名前入りの日報(PDF)が自動で作成され、クラウドに保存される。これにより、紙の点検票から表計算アプリに転記して報告書を作成するといった手間を省けるとのことだ。
クラウド Watch,石井 一志