【ラグビー・関東大学対抗戦】青山学院大が立教大との激闘制し、30年ぶり3度目の大学選手権出場決める。4位は慶大。6位の筑波大が選手権出場逃す。
■関東大学対抗戦A・12月1日@熊谷A 【慶應義塾大 50-0 日本体育大】 同会場で行われた直前の試合で青山学院大が選手権出場を掴み、選手権出場に向けてはボーナスポイントを獲得しての勝利が必須となった慶大。 最終節で日体大と対戦し、50-0で破った。ボーナスポイントも獲得。対抗戦4位で選手権出場を決めた。これにより筑波大が6位となり、選手権出場を逃した。 最終的には大きく差が開いたが、前半は攻めあぐねた。 スクラムで優位に立ち、何度も敵陣深くに入ったがなかなかスコアできず。先制トライまで16分要した(NO8冨永万作のトライ)。 その後も日体大の堅守に阻まれる。HO萩原一平主将にジャッカルを決められ、モールアンプレアブルを誘われた。 次のスコアは前半終了間際だ。CTB村田紘輔がハーフウェイライン付近で突破、そのまま走り切る。直後にもPGを沈め、17-0となんとかセーフティーリードを作った。 ボーナスポイント獲得には3トライ差の勝利が必要だったが、PGを狙った理由についてHO中山大暉主将はこうだ。 「ゲームの流れは大事にしたいと考えていました。前半はなかなか上手く得点できない流れだったので、得点に余裕を持つことは視野に入れながら戦っていました」 後半の立ち上がりもトライを取り切ることができなかったが、ここでもスクラムを起点に敵陣深くに入る。 16分にモールを押し込んで待望の3トライ目を奪うと、徐々にモメンタムが生まれた。 風上を利用してエリアを優位に進めた29分、スクラムを起点にWTB石垣慎之介が外にスワーブを切ってゴールラインを越えた。 その5分後にも石垣がステップで相手を振り切り、2トライ目を挙げた。 試合終了間際にはFL中野誠章の2トライで、終わってみれば50-0の大勝。無失点に抑えた。 中山主将は「負けたら4年生は引退という大事な試合の中で、相手を圧倒する気持ちを大切にして準備してきました。後半は風上を活かしながらしっかり強みを出せました」と試合を振り返った。 2週後に対戦する東洋大について、「留学生は縦に強いですし、BKには展開力がある」と分析し、「前に出るディフェンスやセットプレーで優位に立てるように準備したい」と意気込んだ。 青貫浩之監督によれば、前節から欠場のCTB今野椋平は選手権へは出場できる見込み。 早慶戦で手を負傷したWTB小野澤謙真の復帰は難しそうだが、バックスリーの層は厚い。この日は2トライのWTB石垣がチーム内でのPOMに表彰されていた。 <次戦日程> ・12月14日(土)慶大vs東洋大@秩父宮 *大学選手権3回戦 ・12月14日(土)日本体育大vs成蹊大@熊谷A *入替戦