<ボクシング>亀田ジムが反撃会見で暴行否定映像を公開
亀田ジムの代理人である北村晴男・弁護士が26日、世田谷区で新装された亀田ジムで記者会見を開き、暴行拉致監禁で亀田興毅、和毅らが訴訟されている問題のシーンが写ったビデオ映像を公開、またJBC(日本ボクシングコミッション)からIBF世界スーパーフライ級王者、亀田大毅の“負けても防衛”の問題を巡って、ジム関係者の各種ライセンスの更新の中止処分を下され“国内追放処分”となっている問題についての反論を行った。 さる2月初旬にJBC職員が、9月3日に香川で行われた亀田大毅のIBF世界スーパーフライ級王座決定戦において、その前日に亀田興毅、和毅両選手ら、亀田ジムの関係者4人から、密室で暴行監禁恫喝を受け、それによって精神的苦痛を受けたと、1000万円の損害賠償を求める民事訴訟を東京地裁に起こしていた。 使用グローブについて、対戦相手側が、「契約書に書いてある」と、突如、日本製からカナダ製への変更を求め、それをJBCが認めたため、亀田ジムの亀田興毅と嶋聡マネージャーが、「なぜそういう方法になったのか」「何のためのJBCなんですか」と抗議(最終的には話し合いによって当初の予定通り日本製の使用となる)したが、その際、JBC職員が密室(会見ルーム)に閉じ込められ、恫喝を受け、訴状によると、和毅からは、「首や、肩、胸などを数発こづくなどの暴行を受けた」とされていた。 亀田側は、その恫喝、暴行を受けたとされる密室の中での話し合いの様子を「言った言えへんになるのが嫌なんですよ」(亀田興毅の映像内のコメントより)という理由で、ビデオ映像に収めていた。この日、公開された映像は、訴えを起こしたJBC職員側の弁護士の抗議で、人物が特定されないようにモザイクがかけられ、音声も変えられた約5分弱のもの。亀田陣営が、複数の取材記者を会見ルームから追い出してドアを閉め、その場所でJBC職員3人を相手に、亀田興毅と嶋マネージャーが見解を求めるやりとりが、音声も含めて詳細に記録されていた。