<ボクシング>亀田ジムが反撃会見で暴行否定映像を公開
IBFを批判し、その判断を否定し、真実に反する説明を繰り返す組織である、との前提に立つ一方で、こうやって、IBFとの提携を維持するというJBCの判断は、重大な矛盾をはらみ、一貫性を著しく欠き、亀田ジムの処分に関する判断においてのみ、客観的かつ公正な判断がなされていない可能性を示すもの」と、逆説的にJBCの判断の不合理性を指摘した。つまり、亀田ジムの見解通りに、IBFは、立会い人だったタッカー氏が、言い間違いをしただけで、ルールミーティングでは、元々、「負けても防衛」と決まっていて、間違った運営をしていない組織であるから、まだJBCは、提携を続けるのでしょうという、なんともわかりにくい主張である。 現在、JBCは、IBF側にペナルティを与えることを検討していて、しかも長谷川の世界戦決定という、本件に、なんら関係のないものを、強引に結びつけて、ロジックを組み立ててくることに違和感を感じる。筆者は、この日、北村弁護士に、「こういう話の持ち出し方に、違和感を感じるのですが?」と質問したが、「違和感の意味がわからない」と言う。 亀田ジム側は、JBCが描いたストーリーを「B」として、ルールミーティングで「大毅が敗戦すれば王座は空位となる」と決定→ルールミーティング後の囲み取材において、タッカー氏が「大毅が敗戦すれば空位となる」と発言→試合後、約10分間に亀田ジムがIBFに対してルールの変更及び会見の開催を求め、IBFがルールを急遽変更。タッカー氏が、変更後のルール(負けても防衛)を発表する、とレジメにまとめていた。だが、この認識は、少し間違っている。 JBCは、試合後に亀田ジム側が、IBFに働きかけて、「負けたら空位」を「負けても防衛」にルール変更させたなどとは、決めつけていない。タッカー氏が、なんらかの会見をするならば、なぜ、事前にJBCに報告しなかったのか、という点を指摘しているだけだ。