骨董市のお宝求め外国人が殺到 店主も知らない“謎の骨董”正体は…肩たたき?仏具?
日本最大規模の骨董市「骨董グランデ」(現在は終了。次回は9月開催)には、マニアな外国人もやってきます。 【画像】九谷焼の希少品「古九谷」が骨董市に…店主「地震で割れて」 “壊れた骨董”伝統技術で再生 スウェーデン出身の男性の自宅には、数千体の人形。アメリカから来日の女性は「侍の時代の染め物に興味がある」と話し、購入したのは100年前の“端切れ”で作った服5万8000円です。 骨董市には、用途不明な品もあります。アフリカで使われた600年前の腕輪。実は、貨幣として使われていました。 さらに、店主も分からない“謎の骨董”を発見しました。木製の“肩たたき棒”のようなもの。調査すると、たどり着いたのは「お寺」!?
■のぼり旗&100年前の布で作った服
全国から250店舗以上が出店する、日本最大規模の骨董市「骨董グランデ」。美術品からジャンクな品まで、およそ25万点のアイテムを求めてマニアが殺到します。 アメリカから来たカトリーンさんは、次々と洋服を試着していますが、一体これは何かというと、明治時代の“のぼり旗”をリメイクして作った服なんです。 古布のリメイク店 店主 矢野貴子さん 「明治時代ぐらいの旗です。神社とかの、のぼり旗」 カトリーンさん 「大好き、大好き、大好き。侍の時代から使われている染物にすごく興味があるの」 購入したのは、大きな漢字が入った服。お値段は3万5000円です。 そしてもう一着購入したのは、100年近く経つ、古い布を組み合わせて作った服。お値段は、何と5万8000円ですが…。 矢野さん 「こういう布は、もうないんですよ。皆さん、燃やしたり捨てたりして…。シルクの着物はいっぱいあるの。皆さん大切にとっていらっしゃるから。だから100年とかの(昔の)布が残っていたらボロでもいい値段します」 カトリーンさん 「アメリカでは、パッチワークは人気だけど、服は作らない。日本人の発想って素晴らしい」
■ひな人形マニア「家に何千体とある」
スウェーデン出身 日本在住38年 クリストファさん 「人形関係。ひな人形」 「(Q.コレクションはどれぐらい?)何百体、何千体ある」 携帯の写真フォルダを見せてもらうと、ほぼひな人形。 クリストファさん 「多分90%は(ひな人形)」 クリストファさんは希少価値の高い、古いひな人形を集める超絶マニアです。 明治時代のもので、ひな人形のルーツと言われる「立ち雛(びな)」。さらに、「舌切り雀」や「浦島太郎」など、おとぎ話を題材にしたものもあります。 クリストファさん 「(ひな人形は)6畳の部屋に天井までぎっしり。30年前に買ったもの、もう30年間見てないので。お義父さんに買ってくるなと。パパストップがかかってます」 そこまでして集める理由は、誰もが楽しめるひな人形の魅力にあるといいます。 クリストファさん 「色の使い方、重ね方とか、土からできたもの、紙でできたものとか…。庶民から天皇家までのものとか色々ある。金額はどうでもいいんです、財産なので、日本の宝なので」