スプリングバレー井本亜香さん これから目指すのは自社製品のみならず、クラフトビール全体の活性化|STORY
キリン 氷結®ストロング 鹿児島産辺塚(へつか)だいだい(限定出荷)の広告(現在は終売)。 ――氷結®! もちろん知っています。一つの商品になるまで色々なステップを踏んでいくんですね。 そうですね、辺塚だいだいの商品化までには2年半の歳月を要しました。商品化するにあたって、 辺塚だいだいを3年間分ストックしてもらったんです。キリンが発売するとなると、やはり最低でもそのくらいの量が必要になります。なので、その間、台風なんかが来るたびに、作物大丈夫かしら? と心配になりました(笑)。地元の皆さんはこの商品の発売をとても喜んでくださって、「ありがとう」と言ってくださるんです。地元を歩いているときも直接声をかけてくれることもあったりと、もうこの勢いだと辺塚に私の銅像が建ってしまうんじゃないかと思うくらいでした(笑)。本当に多くの人のお力を借りながら進めていったこのプロジェクト。忘れられない経験です。 ――そして、2023年にスプリングバレーブルワリー株式会社の代表取締役社長に就任されましたが、お話がきたときに感じたことを教えてください。 飲食業まで経験しているような社員は多くないので、スプリングバレーブルワリーの社長が変わるという話を聞いたときに、もしかしたら自分かもとも思っていたので、驚きはありませんでした。 ――井本さんの現在に至るまでのお仕事の軌跡を伺ってきて、常に全力で取り組む姿勢を強く感じていますが、お忙しい中にも心と身体を休めるために行っていることや、趣味などはありますか? 社長就任以降は、自分自身の健康や睡眠にも目を向けているので、営業・マーケター時代と比べれば余裕がありますね。実は最近ちょっと体型変化が気になってもいたので……一念発起して、50歳のお祝いに会社からいただける休暇を利用してファスティング道場に行ったんです。それ以降、カロリー制限やストレッチが日々のルーティーンに加わり、自身の体質を理解してから、15キロの減量に成功したんです!