ハイアット リージェンシー 瀬良垣で「沖縄ならではのサステナビリティ」を楽しむ!
ホテルがある瀬良垣島は、「サンゴの村」として知られる恩納村に位置。赤土流出によるサンゴのダメージが課題となっているが、その対策としておこなわれているのが「ハニー&コーラル・プロジェクト」だ。これは、村内の農家が畑周辺に植物を植え、ミツバチを飼育することで持続的に赤土流出を防ぐという取り組み。同ホテルも、このプロジェクトに参加している。 「村内で採れたハチミツを使用したスイーツやドリンクを、レストラン セラーレやマーケットで提供しています。昨年はロールケーキをつくったのですが、とても好評でした。恩納村の花々からミツバチが集めたハチミツは、フルーティで華やかな花の香りが特徴。毎年味が違うのですが、今年はとても味も香りも濃い、おいしいハチミツがとれたんですよ」 サンゴを守ると同時に、ミツバチが暮らせる環境をつくることで、新たな名産ができ地域経済も活性化。そんな試みが広がり、つくり手も増えてきたそう。 「北海道や軽井沢でも同じでしたが、沖縄の生産者たちにはとくにリスペクトをもって接していきたい。そうして地域の方々と一緒に取り組むことで、リゾートを訪れる方々に、沖縄の食や土地の魅力を体感できる機会をご提供していきたいです」
同ホテルでは、月に一度ホテル周辺のビーチクリーンを実施。恩納村主催のビーチクリーンにも積極的に参加しており、ゲストが参加できる清掃活動もある。また「漆喰シーサー」や、「首里城ナノブロック」のクラフト体験など沖縄の伝統に親しめるプログラムを用意。首里城ナノブロッククラフト体験の売上の一部は、首里城再建に充てられているという。 沖縄の食や文化がまるごと味わえ、環境保護活動にも参加できる同ホテルの試み。きっと、想像以上の収穫を得られるはずだ。 ──後編では、「ニモ」でおなじみのクマノミ育成プロジェクトをご紹介します── text&photo(ホテル外観以外):萩原はるな