「お盆明け仕事辞めたい」国の調査でわかった「退職者が最も多いシーズン」 予想的中率は44.8%
お盆休みが明け、「いよいよ仕事再開」とはりきる人がいる反面、このまま仕事を辞めてしまいたいと思う人もいるかもしれません。 ◆【アンケート結果のグラフ】退職者が最も多いシーズンは?SNSの声も紹介 厚生労働省が2023年10月に公表した「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」によると、就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者で37.0%、新規大卒就職者で32.3%にものぼりました。 そこで、お金の経済メディア「LIMO」では、「退職者が最も多いシーズンはいつだと思いますか?」というアンケートををメールマガジン会員を対象に行いました。その結果をご紹介します。 記事の後半では「石の上にも三年」論への世間の意見も紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
退職者が最も多いシーズンはいつ? 独自アンケート調査の設問リスト
設問:退職者が最も多いシーズン(四半期)はいつだと思いますか? ・4-6月 ・7-9月 ・10-12月 ・1-3月
退職者が最も多いと予想されたのは「1月~3月」。実際は?
「退職者が最も多いシーズンはいつだと思いますか?」の問いに対して「1月~3月」と答えた人が44.8%と全体の半数近くを占めました。 続く「4月~6月」は41.4%で、さらに「10月~12月」が10.3%と続き、お盆休みの時期にあたる「7月~9月」と答えた人はわずか3.4%となっています。 では、実際はどうでしょうか。厚生労働省「雇用動向調査」(2022年調査・2024年公開)を見ると、退職者が最も多いのは「1月~3月」で、以下多い順に「4月~6月」「7月~9月」「10月~12月」でした。 大方の予想どおり、年度が切り替わる前の「1月~3月」に最も退職者が多いことがわかりましたが、夏期休暇時期を含む「7月~9月」の退職者も意外と多いようですね。
退職は「ひとまず3年は働いてから派」が多い
大学卒業後3年未満の社会人は「第二新卒」と呼ばれ、貴重な若手人材として重用される場合もあるため、大卒後3年経つ前に退職・転職する人もいます。 実際、厚生労働省の調査「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」によると、3年以内の離職率は30%以上にのぼりました。 なお、マイナビ転職が実施した「転職するならとりあえず3年経ってからだと思いますか?」というアンケートに対し、「そう思う」「どちらかというとそう思う」と答えた人は全体の60.2%。 「そう思わない」「どちらかというとそう思わない」の39.8%を大きく上回る結果となりました。 「とりあえず3年経ってから転職」派は、その理由について「石の上にも3年と一般的にいわれているから」「退職金や有給休暇などの福利厚生面から考えて」「仕事や会社の全容を知るのにそのくらいはかかる」などと回答。 一方の「3年働いてからでなくていい」派は、「無理して続けなくていい」「転職の機会は逃さないようにしたいから」「3年という数字に科学的根拠がない」などの理由を挙げていました。