トランプ氏勝利 市場はトランプトレード進行 ダウ平均株価は史上最高値を更新/FRB 2会合連続で利下げ パウエル議長と関係悪化トランプ氏の「介入」懸念 舵取りに注目【Bizスクエア】
今週11月7日にFOMCが行われ、予定通り0.25の引き下げということで2回連続の利下げとなった。 パウエル議長は「インフレ率は2年で大幅に緩和した。2%の目標に大きく近づいた」ということ、「そして当面、短期的には選挙が我々の判断に影響することはない」ということと「利下げには会合ごとに判断する」ということ、そして辞任について聞かれたが、「NO」と答えた。 ■トランプ政権の経済政策 FRBへの「介入」はあるのか? ――0.25の利下げは予定通りか。 慶應義塾大学 総合政策学部教授 白井さゆり氏: 12月もまた0.25%下げて、4.25から4.5%にすると思う。みんなが注目しているのは来年の利下げペースがどうなるかということ。9月にFOMCが見せた見通しでは、2025年は0.25%ずつ4回下げて、合計1%で3.25から3.5%と見ていたが、これを12月18日のFOMCの見通しがどうなるかをみんなが注目している。おそらく大減税をするので成長するので、均衡実質金利・中立利子率が上がってくる可能性があっても、市場の方では2025年は2回の利下げで4%に抑えるぐらいまでしかいかないかもしれない。 ――既に足元で長期金利が上がってきている。実はもうトランプ・トレードはすでに9月から債券市場では始まっている。一気下がってきたが、FRBが利下げしてるのにどんどん長期金利が上がり始めた。 慶應義塾大学 総合政策学部教授 白井さゆり氏: 財政赤字が大きく拡大していくことと、関税率の引き上げはインフレをすごく高める。普通に考えると長期金利が上がっていくので、もうそれはもう織り込んできたということ。もっと上がっていく可能性がある。 ――短期金利は下がってるのに、直近には上がってくという変な状況が続いているのか。だから、短期金利はそんなに引き下げられなくなるという読みか。 慶應義塾大学 総合政策学部教授 白井さゆり氏: そうだ。加えて、長期金利が上がりやすくなる。そんなに短期金利が下がらず、高止まりする。それも含めて長期金利が上がりやすくなって、ドルが全面高になりやすい、超円安が続きやすいということだ。