トランプ氏勝利 市場はトランプトレード進行 ダウ平均株価は史上最高値を更新/FRB 2会合連続で利下げ パウエル議長と関係悪化トランプ氏の「介入」懸念 舵取りに注目【Bizスクエア】
ワシントン支局 涌井記者: 通商代表ポストには第一次政権からの再登板となる対外強硬派のライトハイザー氏。エネルギーの規制緩和を進める要職に一時トランプの副大統領候補に取り沙汰されたノースダコタ州のダグ・バーナム知事を起用かといった報道が出ている。また、実業家のイーロン・マスク氏がトランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領の電話会談に同席したという報道も出ていて、何らかの重要ポストにつくのではないかという憶測が広がっている。 ■大統領選 トランプ氏が圧勝 大差がついた要因は この結果について、元ワシントン支局長で、現在は共同通信客員論説委員の杉田弘毅氏に話を聞いた。 ――1年間大統領選挙について伝えてきたが、予想以上に「トランプ完勝」「ハリス完敗」という結果だったか? 共同通信 客員論説委員 杉田弘毅氏: ここまで差が開くとは予想していなかった。 トランプ氏は選挙人の獲得数でいうと300に乗った。激戦州7州を見ても、結局一つもハリス氏が取れなかった。「ブルーウォール」を3つ取れば勝てる、という戦略を語っていたが、ここも1つも取れなかった。 共同通信 客員論説委員 杉田弘毅氏: 2020年の大統領選はバイデン氏が勝利したが、その前の2016年よりも負けた。つまりヒラリー・クリントン氏が負けたときよりも負けて「完敗」。 次に総得票数を見ると、トランプ氏の方が400万票近く多かった。実は共和党の候補が民主党の候補を総得票で上回ったのは2004年以来20年ぶり。前回勝ったトランプ氏がヒラリー氏に勝ったときは、総得票数が少なかった。 ――かなり大きなアメリカ政治の地殻変動が起きたとみるべきか? 共同通信 客員論説委員 杉田弘毅氏: 「トリプルレッド」になりそうだ。大統領選のハリス氏とトランプ氏の対決だけではなく、民主党が今回の選挙で出しているメッセージやこれまでの民主党の政策に対して大勢のアメリカ国民が「ノー」と言った。